2018.09.11
「月曜日は雨が多いですよね。いつも傘を持って教室に来ているような気がします。」
Mちゃんをお迎えにいらしたお母さんが仰いました。
Mちゃんは年中組の女の子。
妹は2才…。
雨の中、下のお子さんを連れてのお迎えは大変です。
気を付けて帰ってくださいね…と、声を掛けました。
月曜日は本当に雨降りが多いです。
夕方になると雨脚はさらに強くなり、窓にあたる雨が、外の景色をいくつもの光りの筋のように溶かします。
…最近雨をめぐって、興味深いことがありました。
学校がやっと始まったのか、今日のNちゃんは制服姿です。
夏休み中は、短パンにTシャツで教室に来てました。
しかもお風呂上りか、レッスンを忘れて入浴、バスタブから直行…なんてことも!…
学校が始まり、少しお疲れ気味のNちゃんに話をしました。
「最近、甲州街道のケヤキにいたムクドリがいないでしょ。そのムクドリのね、引越し先が判ったの。」
「えっ!?そういえばムクドリいない!」
ピアノの方を向いていたNちゃんが振り返り、私の顔を見ました。
Nちゃんのマンションは甲州街道沿いにあります。
一カ月くらい前、Nちゃんは、最近ムクドリが街路樹に住み着いて鳴き声が煩くて、糞も沢山おちていて汚い…と、ぼやいていました。
そしてNちゃんのレッスンから数日たったある日、今度は高校生のKちゃんがムクドリの話をしました。
「先生、雷と大雨が降った日があったでしょ。」
「月曜日でしょ。雷凄かったね。」
「それが、あの強風と雷のあと、甲州街道からムクドリが一羽もいなくなったの。夕方ごろからピーピー煩かったんだけど、最近は凄く静か…」
「へーそうなの!なんでいなくなったんだろうね。大雨の時、ここはヤバい!とか思ったのかな?」
なんて話をしました。
そして先週、大学生のHさんが教室にきました。
いつもは静かにレッスンを始めるHさんでうが、今日はピアノの椅子に座るなりお話を始めました。
「先生、最近自宅の前の木にムクドリが大量にいて、気持ち悪いんです。鳴き声も凄いし、駐車場のところの木に住み着いているから車が糞だらけ。洗濯物も干せない。」
「えっ!そうなの。いつから?」
「この間の台風より前から。」
「それ、駅の方から引っ越したムクドリじゃないかな。」
Hさんのマンションはやはり甲州街道に面していて、調布方面に少し行ったところにあります。
「ムクドリが木に巣を作るから、枝を切るしか手がないですよね。どこに連絡すればいいんだろう。」
Hさんがため息まじりに言います。
「甲州街道沿いの木は、多分、国土交通省が管理していると思うよ。」
以前、甲州街道沿いで教室を開いていたころ、ケヤキの落ち葉の掃除を国土交通省の人がしていたので、そう答えました。
ムクドリの引っ越しの理由と時系列が、3人の生徒さんを通してわかりました。
ムクドリは渡り鳥ではないけれど、甲州街道沿いのムクドリはケヤキを渡りあるいているようで…。
ムクドリがたまたま選んだ木の側に住んでいる方は、迷惑以外のなにものでもないですね。
口ばしと足が黄色くて、意外と長い足をタカタカ動かして歩く姿はユーモラスな感じなんですけど、鳴き声と糞は嫌ですよね…。
★日記は9月10日ぶんです。