2018.05.10
寒い日が続きます。
そしてぐずついた天気…。
5月といえば、花が咲き、蝶が舞い…心浮き立つようなイメージですが…。
生徒さんたちも、コートを羽織ったり、ダウンジャケットを着込んだり、季節外れの防寒対策をされているようです。
こんな憂鬱な天気でも、小さな子供たちは超元気です。
保育園が終わったあとに、教室にきているRちゃんもその一人。
レッスンが始まるのは、19時前。
大人の想像だと、小さな子供は就寝時間も近く、ウトウトしながらピアノを弾いていて、大丈夫?と、思ってしまいますが、保育園の生徒さんは、お昼寝効果で信じられないくらい元気です。
さて、今年年中組になったRちゃんは、4月生まれ。
保育園の同級生のなかでは、一番のお姉さんです。
かなり滑舌が良く、ボキャブラリーが多いので、声だけ聞いていると小学生のようです。
今日は大きな声で楽しそうに歌をうたっていたかと思うと、急に同級生の男の子に意地悪をされた話を始めました。
Rちゃんは、今色々な音符の長さや名前を憶えています。
私が作ったプリントの問題を解きながら、今日遭った理不尽な出来事を、大人のような口調でぐちっています。
その様子は、会社の上司の文句を言ってるOLさんのようです。
ふーん大変だったね…私もついKちゃんと女子トークのようになってしまいます。
ところで、今日Kちゃんが解いていた手作り問題は、この年齢のお子さんにはかなり難しい問題でした。
今まで習った7つの音符や休符、全てが出てくる音符の長さの問題です。
お皿のなかの音符が四分音符4つ分になるように□(四角)の中に音符を書きましょう。
お皿によって音符や休符の数が違い、□も一個だったり、二個だったり…足し算と各音符の長さを覚えてないとできません。
問題の一番最後は全音符!全音符は一つで四分音符4つぶん。□の中には音符は書けません。
さて、Kちやんは出来たでしょうか…。
最後のひっかけ問題まで、一人で間違えなく解くことができました。
それは、Kちゃんだけでなく、一年間寄り添ってきたお母さん、私も嬉しい一瞬でした。
そして、この年齢の子供の理解力の凄さにも驚きました。
ますますKちゃんが大人に見えます。
Kちゃんの後の時間には、大人の生徒さんが来ます。
お仕事が忙しくて、しばらくお休みをしていたFさんが、今日二か月ぶりに教室にいらっしゃいました。
Kちゃんとは、年齢差が半世紀以上…。
でも、ピアノ歴はKちゃんの方が長いので一応先輩。
KちゃんはFさんに、ねぎらっているふうな感じで挨拶をして帰っていきます。
しばらく休んでいたFさんを心配して「おじさん、来ないね」とぼやくこともありました。
そして今日、エレベーターのところでFさんに再会したKちゃん。
「おじさん、来たー」嬉しそうに言ったそうです。
Kちゃんとすれ違ったFさんは、「おじさんって言われたことあんまりないからなあ…」と、笑っていました。
お嬢さんの結婚式で、ピアノを弾くのが夢のFさん。
まだまだ仕事も気持ちも現役で、おじさんという言葉は、しっくりこないのかもしれませんね。
Fさんが復活して、50歳違いの生徒さんの楽しいやりとりがまた見れて、私は嬉しいです!