2018.04.17
「先生、髪切った?」
K君のハスキーな声が玄関に響きます。
K君は4月から年中組になりました。
ピアノ歴は1年になるでしょうか…。
「うーん、先生、髪切ったよ。短くなったでしょ!」
私がそう答えると、K君は、ニコニコ笑いながらピアノに駆け寄りました…
ここ数週間は、体験レッスンや、発表会の準備で、大変忙しく過ごしました。
月末には、音楽教室時代の同窓会があり、身だしなみを整えたいところですが、忙殺されて美容院にも行けず…。
そして先週の土曜日、やっと時間がとれて美容室に行くことが出来ました。
美容室の先生は、若い頃芸能人や政治家のヘアメイクをされていて、髪の毛を切っているあいだ、知らない世界のお話を伺うのも楽しいです。
そんな先生に高校生の男の子の生徒の写真を見せました。
「先生、この子の髪、カットが左右違いますよね。ツーブロックらしいんですけど」
「えーっ。どれどれ…おかしいわよ。」
「私もこの子に、左右長さが違うよ…って言ったんですよ…」
と、言ったら、先生の美容師魂に火がついたのか、美しいツーブロック(頭の上の方の髪の毛を長く、脇は借り上げるスタイル)について、話始めました。
脇の方はこんなに剃り込まないで、私はバリカンじゃなくて鋏で丁寧に…等々
私のカットをしながら、お話は進みます。
「はい、出来上がりました。よくカットできたわ!なんて自分で言ったりして。」
「先生、自画自賛ですね…」と、親しき仲には礼儀無し的な冗談を言いながら、鏡の中の自分をみつめました。
目が悪いので、鏡に顔を寄せて…
「あーっ先生!凄く短く切ったでしょ!」と、私が驚嘆すると先生は「そんなこと言わないでよ。凄く悪いことしたみたいな気がするわ~」と言いました。
悪くはないけど…美容室を出ると、首筋にあたる風が、やたら冷たい。
ツーブロック的に、脇の毛が短くなってるのが気になります。