2017.07.12
発表会まであと二週間となりました。
発表会は、以前勤めていた大手の音楽教室の生徒さんと合同で行っています。
古巣ということもあって、懐かしい先生に年に一度会う楽しみも、発表会にはあります。
発表会の会場は荻窪にあり、この地も私にとっては思い出の場所です。
新卒で入社して、教室を辞めるまで荻窪でレッスンをしていました。
荻窪の教室には事務所もあり、営業マンや調律師のかたにもお世話になり、楽しい思い出が沢山あります。
…新人講師のころのある日のレッスンで、何を勘違いしたのか時間変更した大人の生徒さんのことをすっかり忘れて帰宅してしまいました。
夕飯を食べて、週末ということもありビールを(たしなむ程度ですよ!)口にした瞬間、電話が鳴りました。
電話に出ると、事務所の営業マンが困惑した口調で「先生!生徒さんが来てますよ!」と言いました。
「!!!!そうだった!時間変更の生徒さんが一人いたんだ!」
血の気が引くというのは、こんな時のことを言うのだな…と、実感しながら家を飛び出しました。
教室に息を切らしながら到着すると、意外に早く来れた私に営業マンが「先生!早いですね。救急車より早い…」と言いました。
いやぁ照れるな…そんなに褒められると…じゃあなくて、営業マンの早めの対処で、なんとか生徒さんをあまりお待たせしないでレッスンができました。
当時一緒に働いていたメンバーも残り少なくなってしまいましたが、発表会での一年に一度の再会を楽しみにしています。
さて、今日のレッスンは発表会の練習ということで、前後する生徒さんがお互いの演奏を聴くような形で進めました。
テンポが速くなってしまう人、反対にゆっくりなってしまう人、思いもしない場所で間違える人…様々でした。
少人数とはいえ、人前で弾くのは緊張します。
本番では「いつも通り弾く」ことを心がけて、緊張の糸を緩めて弾ければいいです。
ただし「いつも」がきちんと弾けてないと、緊張の糸はさらにきつくしまりますが…。
まだ練習する時間はあるので、注意されたところを直して、とにかく集中して沢山練習をして欲しいと思いました。
目標を持って一つの事に向き合い、努力して仕上げていことは、大切なことです。
そして発表会がピアノのステップアップの一歩になれば…と、思います。