2017.06.29
発表会まで、一ヶ月を切りました。
生徒さんは、段々弾けるようになってきて、練習が楽しくなってきた頃でしょうか。
ところで夏の発表会は7月28日にありますが、9月にサロンコンサートも行います。
こちらのコンサートは、夏の発表会に都合で出られない生徒さんが参加します。
今年も数名が秋のコンサートに参加します。
その中の一人はR君。
今弾いている曲よりも少し難しいものを一曲と、簡単に弾けそうなものを二曲、計3曲を発表会の演奏曲として渡しました。
そのうちの2曲を弾いても良いし、3曲弾いても良いし、本人の頑張りにお任せすることにしました。
曲を渡す時に「弾けたら3曲弾いたら」と言ったので、R君は「弾けないから」練習しないでいい、と解釈してしまったようでした。
お母さんとしては頑張って3曲弾いて欲しいと考えていらっしゃるので、頑として難しい曲を練習しないR君に見かねて、私にご相談のメールをくださいました。
うーん。無理だったら、弾かないで良い…というつもりで、曲は渡してないんだけどなあ。
そもそも不可能なくらい難しい曲なら渡さないし…。
難しいあの曲を練習するように、モチベーションを上げるにはどうしたらいいかな…と、悩みつつレッスンをしました。
実は、その難しい一曲は、簡単なほうの一曲と同じ曲で、編曲しているだけです。
2曲続けて弾けば変奏曲のようになります。
まず容易に弾ける2曲をレッスン。
そして難しい曲…。
メロディーは容易に弾ける曲と一緒で、レガートで弾く一曲めに対してスタッカート、後半でフーガのように左右メロディーが入り混じる点で、楽譜がやたら複雑に見えるのです。
右手だけスタッカートで弾いてみようよ、と一曲目の楽譜を見せてお誘いしてみました…。
簡単に弾いているので、途中で止めて今こっちの難しい方の曲を弾いたんだよ…と言いながら、R君の表情を見ました。
R君はキツネにつままれたような顔をしています。
「これ同じ曲なの?」R君が、二つの曲の楽譜を見比べながら質問しました。
えっ!ええええ!そこから分からなかったの!?
…曲名が同じだから、同じ曲だとわかっていると思っていたので、ちょっとびっくり!
確かに平仮名と漢字で表記はちがいますが…漢字にルビは付いてるし。
同じ曲と納得したら、モチベーションがちょーっとあがったようでした。
後半の左右メロディーが入り混じるところでまたモチベーションが下がる、いやーな予感がしますが…。
…まあ、先のことは先に考えましょう…。