2017.05.14
今日は懐かしい生徒さんがいらっしゃいました。
Iさんは甲州街道沿いにあった旧教室のころの生徒さんです。
そのIさんがお嬢さんのAちゃんの体験レッスンで、教室に来てくださいました。
Iさんが初めて教室にいらした頃、Aちゃんはまだお腹の中にいました。
妊婦さんの生徒さんは初めてだったので、私までハラハラドキドキしていた思い出があります。
「ここでは産まないでくださいよ!」なんて冗談を言って…。
Iさんは、出産の真際までピアノのレッスンを続けていました。
そして出産後、またピアノを再開して、復職されるまで教室に通われていました。
Iさんのレッスン中、生まれたばかりのAちゃんの子守りを引き受けてくださったのが、Sさん。
SさんはIさんの前にレッスンを受けられていて、私と同様に赤ちゃんが生まれてくるのをとても楽しみにされていました。
出産が迫ったある日、Iさんが「出産したら教室に通えなくなる」と言うと、Sさんは「私がレッスン中、赤ちゃんを見ててあげるわよ」と仰いました。
小さなお孫さんがいるSさんには、Iさんがご自分の娘さんのように思えたのかもしれません。
Sさんは言葉通り、生まれたばかりのAちゃんがレッスン中にぐずり出すと、Aちゃんを抱っこして外にお散歩に行ったり、教室で一緒に遊んだりしてくれました。
いつも優しかったSさんが、昨年ご病気で亡くなったのを知らせてくれてのはIさんでした。
Sさんが体調を崩してピアノを辞めたのは、2年前の春でした。
その後、お目にかかることはありませんでしたが、Sさんは忘れられない生徒さんの一人です。
体験レッスンの後に、IさんとSさんのお話をして、また悲しくなってしまいました。
Aちゃんは6月から教室の仲間になることになりました。
ハイハイをして、教室のスリッパを放り投げて遊んでいたAちゃんが小学校1年生になって、教室に戻ってきてくれました!
きっとSさんも喜んでいると思います。
Aちゃんから絵のプレゼントをもらいました。
色々な角度で見たピアノを一つにまとめた絵は、まるでピカソのよう。
Aちゃん、素敵な絵をありがとう!