2017.04.13
昨日、生徒さんから野川の桜のライトアップが今日行われるという情報をいただきました。
そこで、レッスンが珍しく早く終わったので、桜見物に行きました。
野川は国分寺市の日立製作所内に源流をもった一級河川で、小金井市、三鷹市、調布市を流れ、世田谷区で多摩川に吸収されます。
調布市を流れる野川は穏やかで、かわいらしい小川で、春には菜の花の黄色と桜のピンクに彩られ、日本の原風景のような景色が見られます。
毎年行われるライトアップは直前に日にちを発表するため、見逃して悔しい思いをすることもしばしばです。
雨が降りそうな雲行きを心配しながら、電車で一駅先の柴崎までいきました。
野川の橋げたに着くと…暗い!ライトアップしていない…ではないですか。ガーン!(◎_◎;)
雨が降りそうだから中止になったのかな…と、わが身に降りかかった不幸を一人かみしめました(大げさな)。
でも冷静に周囲を見ると、この時間にしては川沿いをそぞろ歩く人が多いのです。
しかも皆さん幸福そうな表情です。
不安をかかえながら川沿いの小道を歩いていくと、おまわりさんの「橋の上で、止まらないでください!大変混雑しています。」という声が聞こえてきました。
段々とライトアップされたきれいな桜が見えてきました。
数年前に来た時は、甲州街道の近くからライトアップされていたのですが、今年は3番目くらいの橋から起点となっていて、かなり歩かなければなりませんでした。
でも、甲州街道まで人が溢れる事もなく、安全対策を考えたら起点はこの場所の方がベストだと思いました。
川沿いの道は大混雑している上、雨雲が広がる空が気になるので、桜を橋げたから見物して帰りました。
桜が見られて、嬉しかったのですが、今日はさらに嬉しいことがありました。
生徒さんから沢山フランスのお土産を頂きました。
Iさんはパリと南フランスとノルマンディー地方を旅行したそうです。
旅にはトラブルも付きものなので、Iさんになにか困ったことはなかったか聞いてみました。
同行したお母様の荷物が空港に届かなかったり、Iさん自身もスリにあいそうになったそうです。
海外ではありそうなトラブルですね。
私も何回か同じような経験があるので、その悲しい思いはよくわかりました。
以前こんなことがありました。
オーストリアの空港で免税の手続きをしている時のことです。
今はどうなのかわかりませんが、当時は免税店などで買ったものはお店で書類を作ってもらい、空港内の税関でその書類に印を押してもらい、銀行で税金をかえしてもらうシステムでした。
空港で税関に4、5枚の書類を見せると、そのうちの二枚を手に取り英語で「この2枚はうちにもって帰りなさい。」と言いました。
それは免税店で作ってもらったちゃんとした書類です。
税関で印をもらわないと税金の還付がうけられません。
「Warum?(なぜ?)」と、思わずドイツ語がでました。
私の口からドイツ語が出てくるとは思わなかったのでしょうか。
係官は「ドイツ語が話せるのか?」と尋ねました。
会話能力に自信はなかったけれど、とりあえず「Ja(はい)」と答えると、彼はその2枚の書類に印を押しました。
薄ら笑いをうかべながら。
なんとも酷い話です。
外国人をだまそうとするなんて。
しかもその国が大好きだったり、興味があって遠くから来ているのに。
旅の最後の苦い思い出です。
最近はヨーロッパもテロが頻繁に起きているようです。
Iさんが、楽しい思い出と共に無事に帰国できてよかったです。