2016.12.12
今日も燦々と太陽が輝く中、9時からレッスンが始まりました。
室内に物を置くのがあまり好きではないので(掃除が大変になるから)、いつもさっぱりした感じの教室ですが、クリスマスが近づくいてくると、さすがに何か飾りたくなります。
ちょこちょこ飾りつけをはじめて、あちこちにクリスマスツリーやサンタさんの小物を置いて…。夜はLEDの豆電球を点灯させています。
レッスンの方も18日のクリスマス会に向けて、皆さん頑張っているようです。
子供たちからは「もうプレゼント買ったー!」とか「○○ちゃんも出るの?」とか、クリスマス会を楽しみにしている声が聞かれます。
今年は参加人数が多くしかも小さなお子さんが大勢いるので、目が行き届かず事故が起きると大変ですので、教室担当の楽器店の営業マンにお手伝いをお願いしました。
当日はカメラマン、肉体労働…様々な事でお世話になるでしょう。
お世話ついでに、サンタクロースの衣装でも着て頂こうかな…。( ̄▽ ̄)
クリスマス会は年少組さん以上の殆どの生徒さんが参加しますが、当日用事があって参加出来ない生徒さんもいます。
そんな生徒さんの一人が小学校1年生のY君です。
当日は家族との所用があり、残念ながら欠席となりました。
Y君はゲームが大好きで、教室に来て一番に弾きだすのは「マリオ」の挿入曲です。
ずっとゲームをしていたい…と豪語する彼は、勉強もスポーツもピアノもなんでやらなきゃならないの…と文句を言います。
今習っていることは、大きくなって一人で生きていく為に必要だから…というようなことを、わかりやすくかみ砕いて言っても、何十年も先のことはピンとこない様子です。
今日は「ここのピアノ、重い。うちの電子ピアノの方が軽くていいや…」と、Y君はいいました。
指に力がないから、そういう発想も仕方がないのかもしれませんが、鍵盤が重いからと言って手首をぶんぶん振って、指を伸ばし切って弾く奏法はいただけません。
注意しても、そのことに価値が見いだせないのか直しません。
今日は逆にY君に質問をしてみました。
「なんで先生は、Y君に指を丸くとか、手首を振るなとか言うんだろう。指が丸くなくてもピアノは音が出るのに、何でだろう。」
Y君は考えているようですが、答えが見つからないようです。無言が続きます。
私は怒って言っているわけでもないので、答えられないのは、本当にわからないから答えないのでしょう。
数分待って、答えをいいました。
Y君のうちのピアノはいい音がする凄いピアノの音を録音してきて、鍵盤を押すとその音が聞こえてくるの。
だからどう弾いてもいい音がするの。
でも先生のところのピアノは、指や腕でいい音がでるように自分で音を作るの。
ピアノを習うってそういうこと。
楽譜を読んで、ただ音を出すだけじゃあないの。
ピアノだけでなくて、他の楽器もいっしょ。
音はつくるの。
だからピアノを弾く時は、指を丸く、手首をがんがん振らない…って言ってるのよ。
ポーっとした表情を作ったまま帰宅したY君。来週はどんな弾き方をするんでしょうね。
読譜力があり、レベル以上に難しい曲も弾けるだけに、頑張って練習して欲しいです。