2022.05.16
「お久しぶりです。もしお時間がありましたら
私の走ってる姿を見ていただけたらと思って
連絡しました。」
昔教えていた、なっちゃんからのLINE。
当時彼女は高校生で陸上部。
ピアノがよく弾けていて、音楽の道に進みたいとの事で、声楽と楽典を教えてました。
受験の為一緒に過ごす時間も長く、人懐っこくて
明るい子で、妹のように可愛いく思っていました。
ですが、陸上で良い成績を出した彼女は
音楽ではなく陸上の道に進む事になりました。
それから何年も月日が流れ…。
なっちゃんは陸上選手になりました。
初めて見るジャパンパラ陸上競技大会。
その日のなっちゃんの種目は視覚障害5000メートルと800メートル。
彼女は生まれつき全盲なのです。
会場には義足の選手や
上半身が屈強な競技用の車椅子の男性選手など
鍛えられたアスリートがたくさんいて
テレビでしか見た事がない景色が
目の前で繰り広げられていました。
なっちゃん、こんな所で走るの?凄い…!
彼女がスタートしました。
それは私の知っているなっちゃんではなく
「井内菜津美選手」でした。
ユニフォーム姿は無駄のない陸上選手の体格で
真剣な表情で走る姿は、しなやかで美しく
目を奪われました。伴走者と息を合わせ
信じられない速さで毅然と前に進む姿
かっこ良すぎる!!
頑張っている姿を見ると、エネルギーが伝わって
自分も頑張らねば!という気持ちになります。
パラリンピック目指して、ずっと走り続けている
なっちゃん。応援します。
どんどん手の届かない人になって下さい!