2020.12.09
不思議なのですが、教えられてもいないのに、何故に子どもは、すぐに移調が出来るのでしょう?
「これ、いちょーで弾けたで。」
調を移すって漢字も理解してないお年頃。
黒鍵の多い調で弾いたり
逆にハ長調にしたり。
違う場所で弾く面白さがあるようで
難しい曲でも、お気に入りの曲なら
いともあっさり、やってのけるちびっこ達。
音大の入試問題やで、それ。
思わず、つっこみを入れたくなります。
学生の頃、ソルフェージュの授業で
『猫踏んじゃった』を
全ての調で弾きましょうという、
楽しそうな宿題を出されたのですが
思ったより時間がかかりました。
単純な事なのに、いちいち楽典に置き換えて
慎重に考えて弾いてしまうのです。
きっと、これを子どもにさせたら
喜んで弾く事でしょう。
自分もそんな頃があったはずなのに。
教えられずに、耳コピと探り弾きで
今流行りの曲を弾きこなし、
さらにその曲を何調かも理解せず
無邪気に、すらすらと移調で弾く七歳児。
「こんなんできたー。すごい?すごい?」
うん。凄い、天才だわ…と答えながら
大人の自分を悲しく思う、今日この頃…。