2010.11.18
これは、子育て支援の講演会で聞いてきたお話です。
子どもを育てていると、「ペナルティ」を使う方もいますね。例えば「早く宿題しないとご飯抜きよ」とか、「お手伝いしないとお小遣いなしよ」とか。なんか、この話題、ドキドキしますね。
白百合女子大の発達心理学の先生のお答えはこう。
「ペナルティのいい悪いはあまり関係なくて、それよりも、なぜそのことをやらないのかという理由が大事なんです。そして、ペナルティを与えるのが全く悪かというと、そうではないです。それまでの親子関係でコミニケーションの一つとして位置づけされるんですよ。もちろん、脅し型の育児よりは子どもの自発性を促す育児の方がいいですけど。」ですって。
ほぉぉ、と、納得。
実は、ピアノのレッスンにまつわるのでよくあるペナルティで
「練習しないなら、やめさせるよ」ってシーン、よくありませんか?これ、ペナルティに分類されますね。
親
練習しないとやめさせるよ。→ホントに親としては辛いので、それでやめるならそれでいいか。
練習しないとやめさせるよ。→ホントはやめて欲しくないんだけど、こういうといつもやるから、使っちゃえ。
練習しないとやめさせるよ。→あ、やばい、癖で言ってしまった・・・。
子ども
練習しないとやめさせるよ→ラッキー。もう練習しなくて済む。
練習しないとやめさせるよ→え~~~。こりゃ大変。練習しなくちゃ。
練習しないとやめさせるよ。→どうせお母さんいつもの事だから、適当に聞いとこう~~。
どうでしょう?
楽器のレッスンって、練習は必要不可欠。ある程度体が自由に動かないと、次のステップにいかないので、悪循環に陥りやすいんです。けど、音楽はどこまでも優しくてどこまでも美しくて、是非是非子どもを育てる間に触れて欲しい芸術なんです。一度つけた技術は一生もの。大人になってもずっと楽しめるんです。
ペナルティで、上手くコミニケーションをとれるならそれもありかもしれませんが、
「ねえねえ、今日何習ってきたの?聞かせて。教えて」の方が、親も子も楽しく続けられる気がします。
ペナルティーを使う時は、「それを使う事によって事態を解決することにつながる時」だけにしたいですね。感情にまかせてだと、親子で疲れちゃいますものね。
と、自分にも当てはまる部分がありすぎて、書きながらドキドキしちゃったのでした。
写真は、グループレッスンでお誕生日の子のためにみんなで作ったバースデーケーキ。おめでとう。