2018.07.02
私が高校生だった頃。電子オルガンのグレード受けるために当時の師匠に渡された一冊の本。それがジャズピアニスト&オルガニスト田代ユリさんとの出会い。ヤマハから出版された「ザ!エレクトーン!」っぽくない表紙に胸躍らせ、シンプルだけど頭の中で鳴らすだけでドローバーの響きが感性をくすぐるようなアレンジに心奪われました。
音楽学校の授業で一度聴講した時もウキウキ。学友たちと田代先生のレコードから何度も人の手を渡ってダビングされまくったであろうテープからの暖かいちょっと伸びてる音聞きながら私の青春あったとさといっても過言ではないかもしれない。
あれから四半世紀。ネットの情報で田代先生の講座が東京であるよというのをキャッチ!なんか、今回行かないと絶対後悔すると思うとぴぴぴっと感じてセミナーに参加してきました。
初日10時半からなのに10時始まりだとばっかり思い込み超早く着いちゃって固まってた私に先生話しかけてくださって感動の嵐です。
ピアノの先生向きの講座なので、全ての人が一段譜で即興で弾くとか、セッションするとかではなく、先生のオリジナルやアレンジ作品を使って、美しい音を届けるためにはどう自分とピアノに向き合い届けるか重視の切り口。特にピアニストって自然な流れを汲み取るのが苦手なので、そこをたくさんの事例を使って教えてくださいました。
私は思い切って、クリニック(みんなの前で弾く)してみました。細かいところを直されるというわけではないですが、表題よりもだいぶん温度感が高いので、TPOでアレンジ考えるといいよとお言葉頂きました。クリニックで弾くと、色んな人に声をかけてもらえるのが嬉しいですね。
話の中で、版権という話が何度か出てきて、出版当時普通に出版できてた楽譜が諸事情で重版できないとか、名前が使えなくなる。なんて話も。
クラッシックでない新しい曲の場合、一期一会だなあと思うことも多く、後で先生が昔出されたオルガンの楽譜をググったら定価の15倍でオークションに出ててもうびっくりです。紙媒体で文化引き継ぐのって貴重だなあと思いました。
2日目はジャズボーカリストの先生も加わって、贅沢なサウンドの嵐。ライブハウスってちょちょタバコ臭かったり夜のお出かけ難しかったりします。もしかして質のいいセミナーは健全な時間帯ライブかもしれません。
さてさて、田代先生、今回で一般向けのこういったセミナーは最後にされるようです。聞いてゾクゾク!としまして、自分の感覚で、「今行くべきなんじゃない?」の声聞くのってなんて大事なんでしょうと。本当に行ってよかった東京!
ーーーーーーー
今回の東京行きは、もう一つ音楽遊び仲間との純粋な面白すぎるセッション大会がもう一つのメイン。できるだけ早くブログに書こうと思います。
ワクワクをいっぱい溜め込んで、今日も子どもたちと音楽だ!