「ピアノ習ってます」は武器になる〜AI時代最強の子育て戦略
2021.06.01
「ピアノ習ってます」は武器になる〜AI時代最強の子育て戦略、という本を買ってきました。
昔から、ピアノを習うと賢くなりそうなイメージってありました。楽譜を読むために「見る力」「読む力」が必要ですし、ピアノを弾くためには「体を思い通りに動かす力」「指先をバラバラに動かす力」が使われますし、鳴らした音を「聞く力」も必要です。そして、それらの力をちゃんと統合しなければなりません。ピアノを弾くと、脳のあらゆる神経細胞が発火するそうです。
しかし、私がこの本で注目したのはそこではありません。〈第3章 ピアノは子供の「非認知能力」を鍛える〉ここです! こんなに長い間ピアノを教えてきてナンですが、プロの演奏家になるわけでもないのに、なぜピアノを習うといいのだろうか、とずっと考えていました。そして、薄らぼんやりと頭の中にあった答えが、ここに書いてあったのです。
非認知能力とは、下記のような点数化するのが難しい能力のことです。
1. 開放性 好奇心、想像力、審美眼
2. 真面目さ 計画性、責任感、忍耐、意志力(やる力、やらない力、望む力)
3. 外向性 積極性、活動的、精力的、社交的
4. 協調性 利他主義、寛大さ、思いやり
5. 精神的安定性 自尊心、感情コントロール
これらの力が、ピアノを習うことで育まれていくというのです。
たしかに、上手に弾けなくて、癇癪を起こしそうになっていたお子さんが、冷静にひとつひとつ問題をクリアできるようになっていく様子を見て、私も、そこにピアノを習う意義を感じるようになっていました。
最初からできる子なんていません。だんだんできるようになっていくのです。ちょっとでも「音楽って楽しそう」と、お子さんが感じているなら、ぜひぜひピアノを習い事の選択肢に入れてください!