2019.11.19
「こう切り込んでくるの‼︎」
1ページ目を見た時の率直な気持ち、心を持っていかれました。
蜜蜂と遠雷、単行本に始まって文庫本化され映画化されスピンオフ小説も発売されました。映画を見るとまた小説が読みたくなり、小説を読むと映画の声が聞こえてきます。
そしてもう一つ本屋さんで見つけたのがコミックです。言葉の限りを尽くして音楽を表現していた小説がどんな風に描かれているのか興味津々でした。
どんな風に始まるのかと思いながらページをめくったのですが、まさかの始まり方だったのです。小説も読み映画も見ていたからこそ、この展開には参りました。一気に読み進めたのは言うまでもありません。
ひとつ気になったのは、登場人物の表情が細かいところまでは描ききっていないことです。それがまた読む人の想像力を掻き立てているようにも感じました。
今回読んだのは1巻で早く続きも読んでみたいと思います。
表現の仕方は違いますが、小説も映画もコミックもそれぞれの切り口で核心をついているのが逆に面白かったです。ひとつの作品を通していろいろな角度から見せてくれたからこそわかることもあるんですね。