『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』を読みました。
2016.03.18
『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』(菅野 恵理子さん著)を読みました。
アメリカの多くの大学には、音楽学科がある。音楽専攻の学生だけでなく、他の学科専攻の学生も、一般教養科目として、幅広く音楽を学ぶことができる。
ハーバード大学、コロンビア大学、ニューヨーク大学、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、(この本に事例として書かれている大学は、いずれも世界大学ランキング上位校。)各大学において人文学の重要性が高まり、その中に音楽や芸術が組み込まれていくようになった。
音楽の持つ潜在価値をいかに引き出し、豊かな人格形成や人間理解に役立てるのか‥‥。
また、ヨーロッパでは、古代から、リベラルアーツ(自由技芸)として、音楽教育が行われていた。中世ヨーロッパに大学ができた時から、音楽が教えられていた。
‥‥ところで、日本の大きな大学には、音楽学科はありません。なぜか、芸術系の大学は別の大学になっています。
そのせいか、日本では、高学歴で社会的地位が高いかたでも、音楽などの芸術に理解がないかたも多いように思います。
アメリカのように、物理専攻の学生が音楽の授業を取れたり、逆に音楽専攻の学生が物理や経済学の授業を取れたりした方が、双方にとって良いように思います。今後、良識ある人々によって改善されていくといいと思います。
本を読み、結婚後3年間のアメリカ駐在生活を思い出しながら、色々と考えてしまいました。