2018.11.08
少し前ですが、久しぶりに映画を観に行きました。
日日是好日(にちにちこれこうじつ)です。
映画の予告を観て行きたいなあと思っていたので、娘の休みに合わせて行ってきました。
ストーリーの中に、すごい事件や出来事はあまりないのにも関わらず、自然に涙が溢れて止まらなくて・・・自分でもどうしていいかわからないくらいでした。
(多分)いやいや付いてきた娘は退屈だったに違いないと思い、感想を聞いてみると
「何だかわからないけど、涙が自然に出てきて止まらなくなった」とのこと。
不思議でした。
でも、なんか日本に生まれてよかったと思っている自分がいて・・・。
忙しい毎日の中で、何か自分が見失っているもの、忘れているものを思い出したようなそんな気持ちかもしれません。
映像もさることながら、雨の音など普段何気なく聴いているたくさんの音をきちんと聴くということにも感動しました。
調べてみると、日々是好日とは、その日一日をただありのままに生きる、清々しい境地のこと。
目前の現実が喜びであろうと、悲しみであろうと、ただ今、この一瞬を精一杯に生きる。
その一瞬一瞬の積み重ねが一日となれば、それは今までにない、素晴らしい一日となのだと書いてありました。
本も買って読んだのですが、まえがきに「世の中にはすぐわかるものと、すぐにはわからないものの2種類がある」「長い目で今を生きろ」という文章がありました。
昨今、何かにつけ結果を急ぐことが多く、子供も大人も急かされ、忙しない日々を送っています。
日々レッスンしていても大変そうだなと思うことがあります。
お茶を習うこととピアノを習うということは似ているかもしれません。
全体がわかってくるためには、ある程度の時間が必要ですからね。
小説の最後の方にこんな文章がありました。
「日日是好日」の額は、初めて先生の家に来た日から、いつもそこに掲げられていた。
初めてお茶会に連れて行ってもらった日には、掛け軸に書かれていた。
その後、何度もこの言葉を見てきた。
ずっと目の前にあったのに、今の今まで見えていなかった。
「目を覚ましなさい。人間はどんな日だって楽しむことができる。
そして、人間は、そのことに気づく絶好のチャンスの連続の中で生きている。
あなたが今、そのことに気づいたようにね」
この映画を観たあと、とても気持ちがスッキリして楽になったように思います。
娘が、「若い人が見た方がいい映画だと思う」と言っていましたが、私も同感です。
良かったら、皆さんも観てみてください。
お勧めの映画です。
ピアノも人生も楽しくありたいなあ。
(*^▽^*)