2017.08.31
ピアノのペダル。
右端のペダルは一番馴染み深いペダルですが
それぞれにきちんと名前があり
効果や役割がある事を知ってますか?
右
•ダンパーペダル ・・・音を響かせる
左
•シフトペダル(グランドピアノ)・・・音を少し小さくする
※ シフトペダルを踏むと鍵盤がスライドするのが分かります。
これはアクション(鍵盤〜弦を打つハンマーまで)がワンセットになっているので
ペダルを踏むことでこれら全てが一斉に右へ少しずれるように移動するのです。
ハンマーの叩く位置がずれることで弦の本数を減らす機能(=音が少し小さくなる)
•ソフトペダル(アップライト)・・・グランドピアノと効果は同じ
※ ソフトペダルを踏むとアクションが前方に出て弦に近付くため
ハンマーの動く距離が小さくなり、同じ力で弾いても
音が少し小さくなる仕組み。
中央
•ソステヌートペダル(グランドピアノ)・・・このペダルを踏んだ時の
初めの1音だけを残す効果がある。
※ 例)「ドレミ…」と弾いた時、ソステヌートペダルを使用すると
最初の「ド」の音だけ響き続ける一方、後続音は普通に1音ごとに鳴る。
つまり「ド」だけを伸ばして演奏したい場合、
「ド」をずっと押さえ続けなくても良いという事になる。
注)踏み方が悪いと効果は出ない
•マフラーペダル(アップライト)・・・音を小さくする目的で使用出来る機能。
※ ペダルを踏むと弦とハンマーの間にフェルトが入る。
このためフェルトの上からハンマーが弦を叩くことで音は小さくなる
アップライトとグランドピアノでは呼び方の違うペダルがあったり
名前も機能も、効果も違うペダルがある事が分かりますね。
さて、うちの生徒さんにペダルの説明をしたところ、
ある生徒さんが実際ペダルの効果を実感して
わかりやすい名前を閃いてくれました!
ダンパー ・・・「鐘ペダル」(鐘のように鳴り響くから)
シフトペダル・・・「霧ペダル」(霧に霞んだように聴こえるから)
ソステヌートペダル・・・「しっぽペダル」(最初の1音だけ音に
しっぽが生えたように聴こえるから)
と、見事に命名!
素敵‼︎
なんと素晴らしいイメージの仕方でしょう!
可愛らしい名前に納得&クスッと笑ってしまいました。
でも、本当の名前もちゃんと覚えておいてくださいね‼︎
ピアノには色んな装置が付いていて、上達してくると
少しずつペダルにもチャレンジする機会が増えてきます。
音色の変化を工夫したり、演奏効果を出すためにも
ペダルの役割と正しい使い方を教わって演奏に活かしてくださいね!
〜おまけ〜
ちなみにダンパーは弦の振動を押さえる装置のことですが
このダンパーペダルを踏むことでダンパーが弦から離れ、
弦の振動を開放します(=響く)
しかし、打鍵と同時に踏み込んでしまうと前の音と混ざり、
隣合わせた絵の具の色が滲んだように音が混ざってしまうので
よく聴いて、踏み込むタイミングに気を付けましょう。
また、弦の振動を開放するため音が大きく響いて聴こえます。
そのため「アクセントペダル」としてダンパーを効果的に踏み込む
という使い方もあるんですよ!