2018.06.12
本屋大賞を受賞した宮下奈都さんの小説「羊と鋼の森」は、新米のピアノ調律師が主人公。
原作は読んでいたので、どのように映像化されるのか楽しみでもあり不安でもあったのですが・・・
北海道の雄大な自然、窓に映る雪の結晶、そして森の緑の美しさ・・・
スクリーンは常に静かに流れ、地道に、コツコツと繰り返される調律の作業そのもの。
劇中に流れるピアノの名曲と久石譲さんの美しい音楽、辻井伸行さんのピアノが華を添えます。
調律の仕事もとても丁寧に描かれていて、初めて観る人でも分かりやすく、また、常にお世話になっている私には新たな発見もありで、清々しい気分で映画館を後にしました。
「ピアノは生きている」としみじみ感じることができた映画でした。