2010.04.20
一昨日の日曜、大学時代の恩師がピアノリサイタルをされるということで西宮まで足を運びました。
スカルラッティ、ベートーヴェンそしてシューマン。アンコールにショパン・ノクターン。退官して月日がたちますが、よく言われる「年を重ねた味わい」というものでしょうか。男性特有の淡々としたたたずまいと演奏であるのに、絶妙なテンポに揺られる音楽、あたたかな優しい音色に、学生時代とは違った感覚で聴き入ってしまいました。
とある記念館でのリサイタルなので、サロン風で、演奏者を間近に見られる貴重な演奏会。現役時代、数多くの門下生が泣いた先生の迫力は微塵にも感じさせない瞬間でした(笑)。
音楽は そのまわりの空間の時間の流れを変えてしまう不思議な力をもっている―
その感覚を久しぶりに肌で感じた半日であり、このようになるための 日々の鍛錬を思うと、やはり先生を尊敬せずにはいられませんでした。
どうしても毎日、家事や仕事準備に追われてしまいますが、自分のために10分でも、20分でも日々練習したい。そう思える今日この頃です。
これも年をすこ~し(?)重ねたおかげでしょうか。