2024.08.07
「大きくなったら何になりたい?」
そんな問いかけに「わかんない」と答える子が増えてきたなぁと思うこの十数年。
キャリア教育も含め、今はいろんなものが幼い頃から学べたり、経験することができます。塾に行くのは当然たくさんいますが、習い事がほぼ毎日だったり、1日に2~3つ掛け持ちしたりするような子どもたちも身近に見るようになりました。
「暇だな〜〜友達と遊びたいなぁ〜」「何して遊ぼうかなぁ」なんていう、余白のある時間を持つこどもたちは格段に減ったように感じます。
余白があることで、何をして遊ぶかと時間をどう使うか自分で考えたり、何もせずに終わって「あぁ、もったいなかったなぁ。今度は〇〇しようかなぁ」なんて感じることもない子も増えていると思うのです。
自分で自分のことをどう扱うかを考える機会も減っているので、想像する力や、自分で自分を幸せにする&楽しませるチカラが育つのだろうかと、老婆心ながら少々心配するこの頃の私です。
想像する力は、未来をイメージするチカラにもなります。
未来をイメージするチカラが育つことは、自己効力感や、目標設定と達成、問題解決能力の向上に意思決定の質の向上、ストレスの軽減につながるなど、様々なメリットがあります。
なんといっても自分自身を幸せにする源泉。幸福感の向上につながります。
そしてそのイメージ力は鍛えることのできる能力。
私もピアノ教室として取り組むのは、ピアノの音はもちろん自然や人の声を注意深く聞き取ること、鍵盤に触れる感覚に意識を向けてみること、写真や絵本から細かな部分まで意識してみることです。
五感の中でも、聴覚、触覚、視覚で今この瞬間を味わってもらうことでイメージ力を磨いていきます。
お家では、味覚や嗅覚をさらにもっと味わうことで五感を磨けますから、こども達の未来をイメージする力をお家の方とも協力して育てていきたいと思う夜です。