2017.03.11
3月から幼稚園の先生になるタマゴさん…春から大学の保育科に進む学生さん入会で、新たなレッスンが始まっています。
そして、そんな学生時代からフェリーチェに通い、今では現役の幼稚園教諭で、今年度は初の主任という役目を果たしてきた大人ピアノの生徒Aちゃん。
もう「ちゃん」付けではないくらいの「先生」ですけれどね。
Aちゃんの取り組むシューマンのアラベスク。
大好きな部分、好きな和音の響きで進む箇所は、好きなのだけどなかなか手こずっていました。
それは練習時間の確保の問題でもあります。平日の遅い時間までの勤務はもちろんのこと、土日もイベントなどもあり。
ならば、少しでも「これならできるかも!」「おぉ、この先も弾けるようになりたい!」と思えるレッスン時間にしたい。
手こずっていたのは、右手左手ともに、それぞれ2人のパートを弾くよう和音なのです。
4部合唱を二本の手で弾くようなもの、と言えばお分かりいただけるかな。
それなら、右手の2人のパートの一番上、いわゆるメロディーを何度か弾き、味わう。その次は右手の下のパートの部分も弾いて歌って味わう。それから右手の部分を両手で弾く。
慣れてきたら、本来、楽譜にある左手部分は先生の私が弾き、Aちゃんの右手部分と合わせる。私はAちゃんの下のパートを歌いながら。
文字で書くと回りくどいのですが、これはね、Aちゃんにとって、大好きな箇所の和音を味わって弾けることになるし、右手の下のパートとなる、和声の動きを決定づける素敵な動きにも耳が傾けられて、とても気持ちのよい感覚なのでした。
おぉ〜〜、両手で弾きたい!
練習したい!
そんな気持ちが芽生えたようですよ。
幼稚園で弾く曲ではなく、好きな曲が弾けるようになりたい♪ 自分の癒しにもしたい♪ という気持ちで、レッスンは月二回欠かさず通ってくれるAちゃん。
手を替え品を替えてレッスンするのは、こどもも大人も同じです(*^^*)
私自身も、練習するときには、弾きたくなるような工夫をしてますからね♪
そのヒントをお伝えしています。
さぁて、今日もよき一日を!