2017.02.22
1曲を通して弾いた生徒に必ず聴くことがあります。
「この曲のどこが好き?」
そして
「今日、いまの気持ちでいいよ。明日や来週のレッスンで変わっててもいいから(^^)」
と付け加えるときもあります。
お母さんのお顔をみないと言葉がでなかった子。「う~ん、好きっていってもなぁ」となかなか見つけられなかった子。
今では、伝えてくれます。
指をさすだけでの子もいるけど、それでOK!
こどもとの順序は色々ですが、もちろん、私が好きなところ、「ここがキュンとするんよ」「ここがねぇ、なんとも言えない渋さで好きやわ~」と自分のことも伝えます。
ピアノって、ただ音符が読めて、鍵盤のドレミがわかって、楽譜のとおりなんとか弾けたら、
はい、それでおしまい!
・・・というわけでないから。
「いや~なんとかたどたどしく弾けるだけでもやっとなのに」って?
それでも、ただボタンスイッチのように押して音を鳴らすだけの時間って、人生の大切な時間のなかで勿体なさすぎます。
「好き」と自分で気づけば、そこをどんな音になると嬉しいか、どんなふうに他の人に伝わるといいなぁと思うか、どんなふうに弾きたいか、そのためには何をどう練習したらいいのか・・・
生徒がみずから、こうしたい。
と思えるきっかけが「どこが好き?」からやってくるから、
わたしは外したくない部分なのです。
先日の春畑セロリ先生も公開レッスンで生徒さんに聞いていました。
「どこがグッとくる?」と。
そして、あと「この部分がきらい」「好きじゃない」って言えることも大事だと思ってます。
そう言える生徒との信頼関係ができたという証拠だから。
その「きらい」「好きじゃない」という気持ちを
、無理やり「好きになりなさい!」はしませんよ、もちろん(^^)。
きらいな人を好きになる必要もないから。
でも、どのようにお付き合いするかは考えて対応したい。それが自分が心地よくすごす一つのコツだから。
そう、ピアノも同じ。
きらい、好きじゃないの気持ちはOK。
そのきらいな部分は何からくるのか、一緒にさぐります。たいていは、指が動きにくい箇所ですのですが、一緒に考えます。
好きの部分を活かすためにどうするのか。
要は・・・練習しないとね~ということ答えが待っていることが多いのですが(笑)、それは最初から伝えないかな。
「好き」「すきじゃない」
大いに結構!
その信頼関係から、その先へ進めると思うメグ先生であります。
こども達のいろんな感情、表情が変化する瞬間が大好き。
さて、今日のレッスンも楽しみ!