2017.02.20
2月の初め、京都アルティで開催された田中涼太さんの発言リサイタル。彼の師でもあるピアニスト・あべありかさんと涼太さんは、リサイタル第2部で彼と二台のピアノのための曲を演奏。ラヴェルとプーランク。大好きな曲でした。
その二台のピアノの際、ありかさんにご用命いただいて譜めくりをすることに。
こんなに大きくて大事なコンサートでの譜めくりは初めて。リハーサルでは緊張の時間。でも、大好きな曲だったこと、この舞台が譜めくりの位置からでも、演奏者の混ざり合う音の響きがわかり、本番は特等席に座っている気分で程よい緊張感になりました。
合唱でもひとりの声だけが突出することは求められませんが、二台のためのピアノの演奏も、音色、音質が似ている方が心地よく聴けます。この音と音とが混ざり合うとき、なんとも言えぬ快感が身体を走ります。
ただ楽譜の音符を鍵盤で鳴らせられればいい。
そう思う親御さんが多いのが現実なのかもしれませんが、自分の弾く音、響きを味わえるこども達は、もっとピアノが好きになる、弾きたくなる、うまくなる。これもまた本当のことだと思います。
音の響き、音と音が混ざり合う感度をあげるには…
また再び考えるこの頃。
明日からまた1週間がスタート。
音へのこだわりも、忘れずに伝え続けます