2016.10.05
月に一度の大阪・京橋勉強会ムムティックピアノ。
今月は滋賀より甲斐環先生をお呼びして、ハノン・ツェルニー20番・ソナチネの勉強を。
甲斐先生のたとえの言葉は印象的なものが多くて、笑いもたくさんの時間でした。
その中でのひとつ
「音を生み出すことは、赤ちゃんを産むことと同じ」
ただ単にピアノを打鍵して音を出すだけでは、何の感動もなく、音楽的に豊かな流れが表せない。特に、次のフレーズへ行く前の最後の音、その曲の最後の音を、無意識に大切に弾かない子が多いということで、上のたとえを使われている甲斐先生。
大切に扱わない音に対して、「捨て子にしたよ!」と。
レッスンでそのたとえを伝えてみると・・・
急に大事に思えるようになった生徒。
「音を出す、音を生み出すって、音楽の家族を増やすってことだよね」と伝えてみると、フレーズの最後が丁寧になりました。
指のフォームの修正をするときも、「みんな家族だよ」と指を家族に例えて伝えていたのですが、音を出すときも、大切な赤ちゃん、家族が生まれてくること・・・という表現も私の心にぴったりとはまりました。
音を大切に表現するためのひとつの言葉。
それぞれがどんな表情で受け止めてピアノに向かうのか、楽しみな週になりそうです。