2016.09.28
こどもピアノの生徒募集を再開して6年。
プロコーチとしての活動もあり、頻度はかなり減りましたが、私も一人の母として、近くのお母さん繋がりの友人、少し遠くの親しい友人とランチに行くこともあります。
そこで支払う金額は色々です。
1000円までであったり、今日は特別な日ね・・などという集まりであると2500円ほどになったり。
その後にお茶へ・・などになると、もう少しかかりますし、場所によれば交通費も。
金額のお話をしましたが、友人達との時間はお金で計ることのできない価値があるからこそ、私はもちろん、皆さんも出かけるのではないかと思います。
その1~2時間の中で、友人達と話し、癒され、また頑張ろうという思えれば、そこにかかった金額は無駄だった、などと誰も思わないでしょう。
ただ流されるままに、一人ではさみしい・・などの理由では、もしかしたら、何度も積み重なるその金額は、有効に活かせていないかもしれませんが。
こども達に「今日は楽しもうね」と決めた外出先での遊びの出費なら、これは楽しい家族イベント。お母さんの状態、状況にもよりますが、ただこどもが静かになるから、面倒なときはクレーンゲームもやりたいだけすればいい・・・などと出費を重ねるなら、その時間とお金はうまく活かせていないかもしれない。
ピアノのお月謝は、例えば当教室なら10分で換算すると600円。30分なら1800円。それは、ピアノ演奏技術を学ぶ、実践して身になることを得る時間であり、さらに、先生との関わりで考え方、チャレンジする心を手に入れる時間です。目には見えません。でもそれは、その子の約80年の生涯に影響するかもしれない時間。お金を出せばポン!ともらえるわけではないその価値を、1800円、月に8000円で積み重ねて得ることができる。
私も母親です。金額が高いものには躊躇します。そして考えます。それが本物かどうか。それが、我が子にとって・・・その後の人生に見えない力となり、力強く生きる源になるのかどうかを。
そんな基準で、ピアノ教室のお月謝に対して考えてみてくださると、ただ単に「高い」から無駄、「安い」からどこでもいい、という枠から離れて、よりよい教室選びができます。
形として見えない価値をどう手にするか。それは、こども達にとっても、そして私たち大人にとっても、幸せに生きるために実はとてもとても大事なことだと思うのです。