2016.07.22
習わせるならピアノ、と
いろんな方面から言われていますが、
脳力を育てるだけと思わずに、
もちろんピアノの美しさも知ってほしいですよね。
脳にいいからと思うと、
ノーミスならいいんでしょ的になりがちですが、
いい音色で、心を乗せて弾く充実感を感じてこそ、
ピアノの良さを実感できるというもの。
秋の発表会に向けて、いつものレッスンよりちょっと深く追求していきますよ。
みなさんがんばってね!
さて、
いい音色と言われても、こればかりは聴いてみないことには何とも説明がむずかしい。
でも、聞けばすぐにわかりますよ、いい音とそうでない音の違いが。
たとえばコンクール、
最初の音を聴いただけでその奏者がうまいかそうでないか、すぐわかります。
それくらい、音と言うのは実力を示すのですね。
昔、音大に合格した生徒から
「試験曲に行き詰ってしまって・・・レッスンに行っていいですか?」
早速聴いてみると、確かに崩れがあってこう着状態になってる感じ。
これは練習の仕方が悪かったのでしょうね。
基本からやり直して何とか立て直し。
2曲目を聴いたら、
あら!ミスはあるけどこっちはいい音で弾いてるじゃない!1曲めと全然違うわよ。
「こっちはもう何か月も練習してきてるんです・・・」
___なるほどねぇ・・・
弾きこんだ曲のほうが明らかにいい音で、これなら期待できそうな予感。
2曲の落差にはびっくりしましたが、
つまり、練習したほうが自然といい音になっていくのは本当なのです。
ちょっとしたミスがあっても、いい音で弾く方が評価は上がる。
コンクールや演奏会は、いろんな奏者が演奏します。
そのとき、ピアノをよく知らない人でも、
なんとなく、いい音かそうでないかは気づいていくものです。
いい音で、いい演奏目指して、本当に実力をつけていけるように、
レッスンをムダにしないでがんばろうね♬
そういえば私も、指示していた先生に褒められたことがありました。
最後の試験が終わったその夜、先生に電話してお伺いしたら、
「音がよかった。ほかの子と全然違う。首席で卒演決定よ」
いつものようにぶっきらぼうに言われて、褒められたことに気づいたのは、
電話を切ったあと。
絶対褒めない先生が初めて褒めてくれたかも・・・?
叱られてばかりだったせいか、あんまり実感がなかったんですけどね。
さてさてみなさん、音色の良さは自分でしか作れません。
習ったことを生かしていい練習をしてね♪