2016.07.14
先日、住宅街を歩いていたら
ピアノの音が聞こえてきました。
平日の朝10時過ぎ。
モーツァルトのソナタを
ゆっくりおさらいしている感じ。
きっとおとなの方がご自宅で
弾かれているのでしょう。
ふいに聞こえてきたやさしい音色に、
ちょっと足を止めたくなりました。
まだ練習中のようで、少したどたどしさはあるけれど、
音色が優しくていい感じ・・・
自分のペースで練習続けてくださいね。
いつも、今のように穏やかな音で弾いてくださいねと
心の中でエールを送りました。
おとなの方にも、こんなふうにピアノを弾くことを楽しんでほしいですね。
子どものころに習ったというお母さん方が多い時代。
それなら、今また自習したらきっと楽しく弾けるのでは?
ピアノ経験のあるお母さんたち、楽しかったというよりも、
子どもの頃練習がイヤでイヤで・・・とおっしゃる方が圧倒的に多いです。
___ムリもないなぁ・・・私の友達もたくさん習ってたけど、
今はもう誰も弾かないし、イヤだったと口をそろえて言ってるし。
昔の先生はコワイ先生が多かった、かもしれませんね。
おそらく先生ご自身も、そうやって習ったから、かな?
誰でもそうですが、
何かをするとき、人は無意識に経験を参考にしています。
たとえばピアノなら、
自分が習ったように教える傾向は大きいし、
自分が習ったようなテキストを使うことも多いし。
もちろんいい経験ならそれを踏襲していいけれど、
そうでなかったらそこは新しいやり方をしなければね。
何かを教えるということは、
得た知識、得た経験から抽出したものを教えることです。
このやり方はいい、このやり方では合理的じゃない、など
指導する人は色々吟味して教えていくでしょう。
だから、
抽出したものがなかったり、はっきりした確信がなかったりすると、
その教えは整合性に欠けやすくなります。
教える内容はみんな同じ。
でも、それを教えるときに、教え方に工夫がある。
むずかしく思わないように、わかりやすく、できそうな気がするように。
日々先生も考え、工夫しながらレッスンしています♬
1年生のれん君、音楽ノートを広げると「漢字、書く!」
あ、そう、漢字書きたいのね。学校ではまだ習ってないでしょ?
「クイズ番組見たときに覚えたー!」
へぇー、なんていう漢字?
「ぶぜん!」→『憮然』
「すいこう!」→『遂行』
「ちくせき!」→『蓄積』
あらーむずかしいのによく知ってるねー!すごいすごい!
____ピアノのレッスンに来てなんで漢字?と思うでしょうが、
彼はこの知識が嬉しくて仕方がない様子。
なので、書きたい漢字を2~3個書いてもらってからピアノを始めます。
が、これに驚いてはいけない。
歴史年表を書いてもってくること!と言われている生徒さんたちもいます。
これは中3の受験生たち。
「歴史が苦手で・・・」という子たちに出す宿題(?)
実は私も歴史が苦手。教えられることなんて何にもありません。
ですが、年表を書くと歴史が少しずつ理解できるようになっていくようですよ。
これは娘の受験期に証明済み。
だから、とにかく年表を書いてらっしゃいな、と。
約束するとやらなきゃならなくなる。
書いたら書いただけ、覚えていける。
なぜか毎年、これをしています。
自分でもヘンかなと思いつつも、
みんな、役には立つからがんばってね♪