2016.06.16
小さい生徒さんたちは、
今あなたがどんな道を歩いているか、
よくわからないかもしれませんね。
でも、
発展途上中は見えなくて当然かも。
あなたがレッスンで何を習っているか?
それを紐解くには、お手本となる先輩たちを知れば理解できますよ。
大学生のしーちゃんや高校生のかーちゃんは、
中学生の時に私が引き継ぎました。
譜読みもできて手の条件もいい。でもテキストが進んでなさすぎ。
なので、基礎的な指の使い方や練習の仕方を教え直したところ、
それはそれはメキメキ伸びて、かなりの大曲をこなすまでになりました。
「こういう大きな曲を、じっくり練習して磨いていく作業は楽しいです!」
うんうん!
私はみんなが、こういう楽しさを感じてほしいと思っているんですよ。
理想の伸び方をしていて先生も嬉しい!
高校生のひーちゃんやもーちゃんは、
うちの生徒さんの中でダントツにいい音色で弾いています。
それは、レッスンで聴くたびに感じます。
あぁ、いい音で弾いてるなぁ・・・そうそう、その音色には力が宿ってるよ。
どちらも中学生になるころから、いい音ができていましたね。
いい音色と表現はピアノに欠かせないけれど、
この音を聴くだけでいいものに満たされる感じさえします。
中学生のスポーツマンはー君は、ショパンの暗譜がいつの間にかできていました。
もうここまで暗譜したの?忙しいんじゃなかったの?
「週に2、3日くらいは弾いてますよー」
あら。時間はどれくらい?
「えーと。10分くらいかなぁ?」
週に2~3日、10分の練習で暗譜するのはすごい!と思うでしょうが、
確かにすごいけど、できます。
小さい時から習っていると、音感が自然と身に着きます。
音感と基礎力があれば、暗譜はそれほど大変じゃないんですよね。
忙しい部活をやりながらも、ショパンが弾ける。
みんながはー君のようになってほしいですねー!
発表会で先輩たちの演奏を聴くと、
あの人たちは素質があるからできるんでしょうと言う人がいますけれど、
それは違います。
私は、弾きたい曲が弾けるように、限界のこない弾き方を教えているのです。
難しい曲は,確かにむずかしい。
だから、基礎的な部分で不都合を抱えてしまうと、
「子犬のワルツ」はインテンポで弾けないでしょう。
そしたら当然、バラードもスケルツォもポロネーズも弾けません。
モーツァルトやベートーヴェンのソナタも、ちゃんとは弾きこなせない。
そうなってしまわないように、
練習したらそれが有効に上達につながるように、
最初から基礎をしっかり教えていきます。
いろんな力がついてないと、練習をがんばっても上達しないどころか、
かえってヘタになったり、手を痛めたりすることは多いのです。
努力がムダにならないように。
練習が前進につながるように。
先輩たちのようなピアノが弾けるように、小さなあなたもがんばってね。
先生のレッスンをしっかり受け取ってくださいね♬
大きくなった生徒さんをレッスンしているとき、よく思います。
みんながこの子のようになってくれたらいいなぁって。
意識がここに在って、いい音で、いい表現で、自分のピアノを弾くようになってほしい。
そしてその時間が、楽しくて幸せだと感じられるようになってほしい。
おとなになると、充実して楽しいことって少なくなりますよね。
でも、ピアノが弾けるならそれが得られます。
子どものうちに色々習って身に着けて、そこから新しい何かが見えてくる。
こういう経験は、ほかになかなかないでしょう。
小さなうちにいいものを身に着けてしまえば、あとはそれを使っていけますよ。
みんな、先輩たちの姿をよく見てね。
今のあなたの練習は、数年後のあなたを作りますよ♪