2016.05.26
なかなか練習しなくて困っちゃう、
というお母さんもいらっしゃるでしょう。
わたしの方では、
練習する約束を決めてねと伝えています。
たとえば、
5時になったらピアノ、とか、
夕食の準備が始まったらピアノ、とか、
学校の宿題が終わったらピアノ、とか。
それでもなかなか取りかからないときもありますよね。
そういう時は
練習を呼びかけるタイミングも大事です。
テレビや遊びなど、何かに気を取られているときに練習させようと思っても、
それは親子喧嘩の勃発を招き、怒りたくなる展開に。
遊んでいるなら、
「じゃあ、あと10分したら練習しようね」と予告するといいですよ。
今すぐやらせるのでなく、あと少ししたら遊びを終えてねと言う予告。
それで納得させていけるといいですね。
また、
お母さんたちの気持ちがよーくわかるのですが、
ちゃんと取り組まない、すぐ飽きちゃう、などと言うとき、
どうしても小言を言いたくなるし、怒りたくもなりますよね。
でも、気が向かないときは誰でもあるし、機嫌が悪ければやらないだろうし、
だけど注意が必要なのは、
お母さんが怒ることで、ピアノに対するイメージが悪くなるケースがとても多いのです。
ゆるめたり、励ましたり、
練習しやすい環境、取りかかりやすくする雰囲気を作れるといいですね。
そして、レッスンから帰ったら
「今日はどうだった?どんなことを注意されたの?」
「新しい曲はどんな曲?右手だけでも弾いてみてくれる?」
など、関心を示してあげてください。
お子さんは、大好きなお母さんにピアノを聴いてもらうのも、色々訊かれるのも、
ちょっと嬉しく感じるもの。
たまには一緒に練習してあげられたらもっといいです。
一緒といっても、
「どんな練習をすればいいの?」
「ここはむずかしいから、また明日やってみようね」
「あ、昨日よりうまくなってるみたい。がんばったね!」
こんな感じで。
あんまり深刻にならず、機嫌が悪くならず(親子共に)
やらせすぎず(←意外にこれが大事!)
ちょうどいい対応の仕方と言うのは本当に難しいです。
お子さんの性格にもよるし、お母さんのタイプにもよるし。
でも、成果を急ぐのでなくのんびり構えていてもうまくいくことも実は多いんです。
小学校高学年で、最近すごく上達している生徒さんたちがいます。
それが何人も!
今まで練習熱心でもなく、やだなーと思った経験のありそうな子たちなのですが、
どういうわけか、急上昇中なのです。
なんでかな?
きっかけは色々のようですが、
昨秋の発表会が終わったころから、いい練習をするようになったり、
新しい曲集になってからよくなったり、
今年の発表会の曲を自ら探そうとしたり、
そんな感じかな?
楽しそうにピアノに向かい、もちろんテキストもサクサク進み、
いったいどうしたのかなと・・・(失礼!)
「この曲を弾きたくて、ちょっとがんばったの」
「うまくなりたいなぁって思って、練習したの」
「やったらできるかなって気がしたの」
そうですかそうですか!もちろん、どんな動機でもOK!
ピアノに心を乗せる楽しさを味わったら、練習嫌いなんてどっか行っちゃうよね!
ちょっとしたきっかけで、練習するのが楽しくなるのですね。
自分のペースで、自分の曲を弾いていけるように、
先生は力を貸しますよ!がんばろうね♬
コンクールを控えた皆さんは、緊張と心配のなか練習をがんばっていることと思います。
いい演奏にするために必要なことは、すでにぜーんぶ教えてあります。
あとはそれを、やるかどうか、それだけ。
また、
最近になって、新しい注意を受けた人もいるでしょう。
それは、あなたが上手になった証拠。
今までの演奏が出来上がってきて、
だったらここをこうすると、もっとよくなるよということを教わっているのです。
とにかく納得のいく演奏ができるように、それを求めて先生も祈っていますよ。
レッスン室の中でしか力は貸せないけれど、ぜんぶ受け取って実力にしてね。
まだ間に合う!
いい練習をしてください!