2016.05.19
「この頃、学校の宿題に飽きると
すぐピアノに逃げるんですよ(笑)」
そう言いながらもお母さんは笑顔。
宿題に飽きるとピアノを弾く。
これは悪くないですねぇ。
ピアノを弾くと脳があちこち使われています。
ピアノを弾いた後に暗記科目をやるといいとか、記憶が刺激されるとか、
要するに脳の可動域が大きくなるようですね。
宿題に飽きたらピアノを弾いて、ピアノに飽きたら宿題やって。
ぴっちり練習や勉強をしてほしいと思うのが親御さんたちでしょうが、
これはこれでなかなかいい感じですよ。
「発表会に、この曲はどうかとお母さんが言ってるんですが・・・」
あぁ!この曲、ちょうどいいかも。やってみる?
「はい!」
お母さんが好きな曲をお子さんに勧めてくださったようで、
これは本当にいいですねぇ。
さてさて、コンクールが近づいてきて、みんな上り調子になってきましたね。
よかったよかった!
本番が近いと自然にうまくなる、ということはありません。
本番が近づいて一生懸命が大きくなったり、いい練習をしっかりやったりすることで
上達が見えてきます。
コンクールと言うと、お母さんたちのほうが緊張して来ます。
「うちの子、ちゃんとわかってるのか心配で・・・」
「練習がんばりなさいって言っても、わかってるって言うだけで・・・」
「もうこっちのほうがハラハラで緊張しちゃうんです・・・」
___ですよねー。とてもよくわかります。
おとなはその意味が分かるけど、子どもは本当に理解しているのか?
不安になりますよね。
と、思っているうちに、お母さんのひと言でいい練習ができたりしています。
上手になってるよ。どんな練習したの?
「ここだけ何度もやった!お母さんに言われたの」
もちろん私は毎週それを言ってましたけど、なかなか成果にならず・・・
でもお母さんが注視したことでやれたのかな?
上手になっていてよかったよかった!
お母さんの力は偉大です。
お子さんたちはお母さんが大好き!
お母さんが、励ましてくれたり褒めてくれたり、一緒に練習したり、
それだけでグンと上手になるんですよね。
それに、意外にも、
ピアノ経験のないお母さんのほうが、いい練習をさせていることも多いかも。
それは、ピアノをよく知らないからこそ、
先生の教えたとおりのことをさせているから、かな?
ピアノの練習は、とりあえずシンプルに、先生の指示通りに練習してみましょう。
それだけでぐっと上達した生徒さんがたくさんいますよ。
1週間だけでもしっかりやれば、それは形になります。
お母さんたちの緊張や心配、それは先生が一番よくわかります。
だからこそ、いい結果にしてあげたい。
生徒さんだけじゃなく、お母さんの心にも答えてあげたい。
だから。
指示をよーく読んで、いい練習をしっかりがんばってね♬