2016.03.30
ピアノの練習は、
いつも同じようなペースで進むとは
限りません。
というか、
波があってふつうです。
生徒さんたちを見ると、
習い始めはわくわくで練習もよくやってくる。
でも、いつしか、
ちょっとさぼるようになってきて、練習嫌いになることも。
がんばることがめんどくさくなっちゃうんですよね。
だけどこれは、先生には想定内。なんで?先生もそうだったから(笑)
練習しないから叱る、というのは実は早計で、
気が向かないことは、ピアノに限らず誰でも何にでもあることだということ。
ここで叱ったりイライラしたりするのはちょっとがまんして、
お子さんのペースが戻るのを待ちましょう。
さて、
レッスンに来る生徒さんたちの表情やピアノが生き生きしているのはいつ?
それは、
レッスン開始のころと、中学生以上になってからです。
最初はみんなわくわくで、そのうちちょっと波があって、
でも、基礎が固まった中学生になると、ほとんどの子が、
練習、というとらえ方ではなく、“ピアノを弾きたいから弾く”に変わってきます。
ピアノを弾くことは、音を出すだけでなく“表現すること”です。
表現とは、気持ちを音に出すこと。曲を解釈し自分の演奏にしていきます。
どんな生徒も、
曲を表現するという手ごたえをちゃんと感じるようになるのが中学生以上。
もちろん、小学生でも幼稚園生でも、
コンクールを始めいろんな感覚が開発された段階で表現する楽しさを感じています。
だけど、それが安定してくるのが中学生と言う感じかな?
最初はがんばって、ちょっと緩んで、でもまた再び上り調子になっていく。
こうして、上達の変化は“U字型曲線”を描くようになるのです。
ソナチネを過ぎて、古典やロマン派などまとまった曲を弾くようになったら、
1曲にじっくり取り組んで完成度高いものを目指していきます。
憧れのモーツァルトやベートーヴェン、ショパン、リストなど、
ピアニストのプログラムが弾けるようになりますよ。
じっくりレッスンになると先生も教えがいがあって楽しいし、
みんなも新しい知識を吸収してくださいね♬
今いちばん生き生きと弾くのは、高校生や大学生です。
みんな難曲にトライ中で、テクニックに苦労し、表現に心を使い、
「ちょっと難しいけど楽しいです!」みんなそう言います。
子どものころは楽しいばかりじゃなかったけど、
「今は弾きたくて・・・!」
基礎ができて大きな曲をやれるようになったら、単なる練習じゃなくなりますね。
練習じゃなくてなに?___うーん、答えはむずかしいけれど、
弾きたい!という気持ち、としか言葉が見つかりません。
曲がむずかしいと先生も大変?
いえ、それが意外と大変ではなく。
ピアノに向かうみんなの姿勢が気持ちよく、
だからいいオーラで時間が過ぎていくのです♪