2016.03.29
初めてコンクールに出場する小さな生徒さんたち、
どんな内容を教わって、
どんなピアノを目指しているか、
おうちの方には想像しにくいかもしれませんね。
楽譜に注意事項をあれこれ書き込んでいますが、
さて、それがどんなことを指し示すのか?
ピンとこないかもしれません。
ですので、
レッスン見学したいときはいつでもどうぞ!
ピアノのレッスンは、
楽譜を正確に弾くという目に見えることと、
それを“どう弾くか?”という、目に見えないことが欠かせません。
見えないって、正しくは、レッスンしていれば見えますよ。
先生がやって見せるし、生徒さんにはやらせてみるし。
でもそれらは、記録・言葉に残りにくいということで、
楽譜に書き込むにも限界があるのです。
レッスンで私が教えていること、それは、
ピアノ経験のあるお母様方にも初耳な内容でしょう。
特にコンクールに出る場合は、その“目に見えない内容”が大事!
私はコンクールの有無にかかわらず、
いい音の出し方、いい弾き方をどの生徒さんにも教えます。
特に弾き方というのは、みんな無意識にやるものだから最初が肝心。
上達するための基本を教えていきます。
でも、コンクールで入賞するなら、
それらをしっかり体得したうえで、さらに細かなところまで教えていきます。
習ったことをどれだけ習得できるか?それが大きなポイントです。
どの生徒さんも、初めてのコンクールの時が本当に大変!
1から10まで教えることがあるからです。
ですが、
2度目以降になるとちょっとずつやりやすくなる。
一度習得したことに加えて、それ以上の新しいことを教えられるようになり、
そうやって実力が大きくなっていくのです。
もちろん、学年が上がることで曲もむずかしくなるから
楽になるわけじゃなくて、大変さも増えていくのですが、
でも、そうやって自分が曲の中に入っていく実感を感じるようになると、
練習と言うことを超えて、弾く手ごたえを楽しめるようになっていきます。
最初はいろいろ大変だけど、覚えてしまえばこっちのもの!
誰でも気づくような‘見える’ことを超え、
“見えないけど確かにそこにある”ものを目指して実力を付けて行きましょうね♬
テキストの進みが早いなら
コンクールにトライして、実力をしっかりつけるのが本当におすすめ。
最近というかこの数年、
レッスンを始めた小さな生徒さんたちの伸び率がすごく早い・・・!
そういえば何年か前、試験的に指導アプローチをちょっと変えてみたのですが、
10年前と比べると、2倍近い早さで進んでいるかもしれない。
へぇ・・・やってみるもんですねーと、自分でもちょっと驚き。
小さな子が早く進むということは、それだけ脳が動いて成果になり、
弾けることで楽しさを感じ、進むことで名曲に近づけるということ。
私としては、テキストが進んで基礎ができてきたら、
弾きたい曲を弾けるようにしてあげたいと思っています。
もちろんコンクールもいいし、大曲にトライもいいし、その子に応じたピアノを与えたい。
私には、少し高度な内容をレッスンしていくという教える楽しさがあるし、
知識を吸収していく知性が育つのも、見ていてとっても楽しい。
早い子は小学校高学年、遅くても中学生になったら、あなたのピアノを弾かせたい。
何の曲を、どんなふうに表現するか?どんな音色で、どんな解釈で弾くか?
そういったことをやっていきますよ。早くここまで来てくださいね♪