2016.03.24
いつもにこやかなのに
今日はちょっと表情がさえない5年生。
何か沈むようなことがあったのね。
うんうん、そういうときもあるよね。
さて、レッスン開始。
いつも通りにピアノを弾いて、
曲を掘り下げていくレッスンをして30分経過。
ではまた来週ね。
「ありがとうございました!さようなら!」
あら?
お顔が生き生きしてる。気持ちが明るくなったのね。よかった!
なんとなく気がたってる中学生。
機嫌が悪いというか、いらいらしてそうな感じ。けんかでもしたかな?
じゃあ弾いてみましょうか。バッハは多声音楽だからちょっと大変よね、と、
各声部の整理をしながら、曲の性格を失わない音色を求めます。
そう。ここのブロックはそれでいいよ。
じゃ、次のところはフレーズ感を大きく持ってこんなふうに・・・とお手本を弾く。
___こんな感じかな。どう?
「はい!やってみます」
いつのまにか心が静まったようで集中してますね。その調子でよく聴いて・・・
表情も和らいでいつものあなたに戻っています。よかったよかった。
ピアノって不思議。
気持ちが波立っているとうまく弾けないけれど、
練習しているとだんだん荒れた波が凪いできて、心が落ち着いてきます。
おとなの生徒さん、帰るときはいつも笑顔。
「ここに来ると、なんだかさっぱりした気持ちになるんです」
空気は感染しますよね。
こちらが安定していると、生徒さんたちも静かな気持ちで集中しやすくなる。
はりきった曲想をつけたいときは空気を動かして、心をはずませる。
見えない何かを持ち帰ってくださいね♬
今ちょっとブームらしいアドラーの心理学。
数年前に読んだとき、これはなかなか斬新な考え方だなぁと思ったものでしたが、
今回読んだ本にあった‘賞罰教育’について。
日本の教育は、いいことをしたら褒める。悪いことをしたら叱る。
それはそうでしょうと思うのですが、アドラーは「褒めすぎはよくない」というのですね。
簡単に言うと、褒められることを求めて行動するようになるから、らしいです。
褒められなきゃやらない、ということになるというのですが、
それはともかく、
褒められてがんばる子と、褒められると慢心する子は、確かにいますよね。
大事なのは、「結果でなく、経過(努力)を褒める」
覚えの早い遅い、手先の器用不器用、人は色々です。
でも、頑張っている人を見ると応援したくなる気持ちが人の心理にはあります。
仮に結果が得られなくても、応援する人からの温かさは受け取れますね。
結果を出すことも立派だし、がんばったことも立派。
もちろん先生は、頑張っていい結果につなげられるようにと思っていますよ。
がんばることの大事さと難しさ。それは気持ちの方向・持ち方かな?
みんながいい方向を見ていられますように♪