2016.03.22
ピアノは本当に基礎が大事!
だから、基本的な内容をお伝えすることが多くなりがちですが、
基礎をかためながら進んでいくと、
いつのまにか憧れの曲にたどりつくことになります。
それが“エリーゼのために”だったり、“子犬のワルツ”だったりするわけですが、
これらは小中学生の段階で十分弾けるようになっています。
有名な曲を弾くのって嬉しいですよね。
譜読みができただけでそれは嬉しくてうれしくて・・・でしょうが、
弾くだけじゃなく、内容をちゃんと習ってくださいね。
弾くだけなら、練習すればだれでもできます。でも大事なのはそこから先。
また、
作曲の時代に合わせた知識や弾き方も教えていきますが、
もちろん、ただ弾いていてはいけません。
ベートーヴェンならベートーヴェンの音で、
ショパンならショパンらしく、
ドビュッシーならドビュッシーの弾き方を、レッスンしましょう。
何でも同じに弾いてはいけなくて、
その時代に合わせた音色や奏法があるのです。
それには楽器の由来や時代背景の知識が必要。
確かにね、音符通りに弾けばその曲にはなりますよ。
でもね、そしたらあなたは普通の人。
せっかくピアノのレッスンをしているなら、
楽譜に印刷されていないことを習ってください。
いつだったか、ピアノとは関係のない場でしたが、あるお母さんが、
「私はピアノを習ってたから、自分の子どもに教えるくらいはできるわ」
うーん・・・そうかもしれない。でも、そうじゃないかもしれない。
ひとは、自分が知らないことを教えることはできないし、
もちろん知らないということにも気づかないわけです。
ピアノの難しいところは、
言葉だけでもダメだし、楽譜通りに弾くだけでもダメだし、
目に見えないこと、でもちゃんと存在するものを感じないと
本当にはうまくならないものなんですよね。
レッスンであなたがどう感じて、どう自分のものにするか?
コンクールに出るなら、審査を通るレベルには何が必要か?
それらは必ず、ちゃんとした基礎があってこそ。
基礎がなければいつかどこかで崩れてしまいます。
基礎をしっかりさせながら、さらに次へと続く上達の道を逸れないように、
先生はいつもあなたたちに注ぎ続けますよ♬
コンクール、上達するにはとてもいいツールです。
テキストが順調に進んでいるならぜひトライしたほうがいいですよ。
でも、ソナチネを終えたレベルがあってコンクールには出ないなら、
なかなかの大曲に挑戦することができますよ。
1曲を自分のペースで作り上げていく作業は、意外にもゆとりをもっていいレッスンができるのです。
コンクールとは違う、本当のピアノを弾く楽しさや手ごたえがありますね。
でも、どちらも、ピアノを弾くということは自分自身と向き合うこと。
ライバルは自分。
自分と話し合いながらピアノに向かう時間は、想像以上にあなたを育ててくれますよ。
小さな生徒さんたち、早くここまで来てくださいね!待っていますよ♪