2016.03.19
どんなお子さんに育ってほしいか?
どなたも一度は考えたことがあるでしょう。
いろいろ思うことはあるでしょうが、
私は生徒さんたちに、
『思考しようとし、集中しようとし、
努力できる人』になってほしいと思っています。
どうやって?
・・・特効薬はないんですよね。
だから、そういう方向で働きかけていく。
それだけです。
このおんぷはなんだっけ?これはいくつ伸ばすんだっけ?
こういうときに、パッとわからないとイヤになっちゃうお子さんがいます。
考えようとか、習ったことを思い出そうとか、どこを見ればわかるかなとか、
そういったことを最初からやろうとしません。
脳科学者の先生が、「考えようとすることをしない子どもが多い」というのも
うなずけることは多いです。
考えることがめんどくさいんですね。
でも、それはよくない。
考えようとさせ、努力しようとさせることが我々の仕事でもあります。
「何の音かわからないときは、どうするんだっけ?」
「この音符はいくつ数えるか、どこを見ればわかるかな?」
「初めての曲を弾くのね。じゃあまず何をすればいい?」
これらはどれも全部、レッスンで教えてありますよ。
お母さんたちは、それをうまく導いてあげてください。
わからないからできない、ではなく、
わからないときはどうしたらいいかを、答えが出るように促してあげる。
おこさんがイライラしそうなときに、
お母さんが静かでのんびりした口調で促せばクールダウンできますよ。
静かに穏やかに、というのは実際むずかしいのですが、
気持ちや空気は感染します。
こちらが静かだと、相手も静かになりやすいですよ。
そういうことを積み重ねていくことで、
お子さんはひとりでも冷静さを取り戻せるようになっていき、
ひとりで解決できるようになっていきます。
そういう姿勢が身につけば、こどもはもう安心。
その子なりのいい道を歩いて行けるようになります。
もちろん、ピアノも自然と上達していきますよ♬