2016.03.04
大学生のしーちゃん、春休みになって帰省し、
レッスンにやってきました。
冬休み以来2か月ぶり。
2か月ぶりとはいえさすが大学生。
崩れがないだけでも立派です。
ひととおりレッスンしたあと、
「なんかやる気が出てきました!」
そう?それならよかった。
こういう曲はね、
とっても有名だから譜読みができちゃうと
「できた!」っていう気がしちゃうのよね。
先生が言ってた‘エリーゼのために症候群’って
やつ。
でも、それだと弾いただけになっちゃって演奏にはならないからね。
今日のレッスンでやったことを自分のものにできる練習をしてね。
「はい!」
しーちゃんはひとりで練習していることで行き詰ったんですね。
これは誰にでもある現象。
なんとなく練習していると、なんとなく弾いているだけになっちゃって惰性的。
そうなると、そこで完成したと感じたり、行き詰ったりするのです。
実は、レッスンの意味はそこにあるのかも。
暗譜のできた曲を弾いているとつい弾き流してしまい、
でも弾き流していることに気づきにくいのです。
レッスンで直されたり指摘されたりするでしょう?
そしたら、それをクリアすることを目指して練習してください。
そうすると、次のレッスンではまた違ったことを教わることができます。
そうやってあなたのレベルはどんどん上がっていく。
いい演奏が出来上がっていくのです。
小さな生徒さんたちは、2週間くらいレッスンの間が空くと修正が多くなります。
いつのまにか我流になってしまうのでしょうね。
我流を先生は直す。あなたは習った通りに練習し、いい弾き方に戻す。
そうしていくうちに、直されることは少なくなり、
新しい奏法や解釈を学ぶレッスンになる。
こうやって大きな先輩たちは実力を積み重ねてきたのです。
誰でも必ずできますよ。
我流じゃなく、先生に習ったことをやってみてね♬
コンクールの課題曲のレッスンが多くなっているこの時期。
特に初めて出場する生徒さんたちのレッスンでは、教えることがいっぱい!
そのほとんどは、本に印刷されてない弾き方のレッスン。
これが絶対欠かせないものと言っても過言ではありません。
先生に習ったことをいつもできるようにしてきてね。しっかり覚えてね。がんばって。
いつもそう思って指導している日々です。
今この子はイメージできてないだろうけど、
本番でいい演奏ができるようにという一心で先生は教えているんだよ。
いい結果が出なかったら悲しいだろうから、そういう思いをさせたくなくて、
だから先生は一生懸命教えているんだよといつも思っています。
これはコンクールに出ない生徒さんも同じ。
先生はいつも、いい弾き方、伸びていける実力を目指して教えているんです。
だから、習ったことがマスターできるようにみんながんばってね♪