2016.02.13
ピアノを弾くうえで欠かせないのが
脳と指の関係です。
脳と指がつながってないと、
ノーミスも、ほしい音色も、伝えたい気持ちも、
音にすることはできません。
脳と指の連結、脳と指の連動が、
ピアノを弾くうえでとても大事なポイントになります。
小さいうちは、まずノーミスを目指しますよね。
楽譜の通りに弾くには、
まず脳の理解、そしてその通りに指を動かすという順番です。
脳の理解=音符が読めたら、指がそれに連動して動けば弾けます。
読めていても、指と脳がつながって連動してないと正しくは弾けません。
もうちょっと大きくなると、ノーミスだけでなく音色や弾き方も要求されますが、
その場合も同じ。
まず脳の理解、そしてその通りに指が連動することで、
ほしい音が出せるということになります。
理解は、レッスンを受ければすぐにできますよ。
でも、脳と指の連結・連動は、すぐにはできません。
これは、どうやったらできるかな?
それは、“脳から指に働きかけること” で、できるようになります。
何度もやるとその道筋ができ、それが増えるほどミスせずほしい音が出せる。
そうなるにはどうしたら?
何度も何度も働きかけることを繰り返せばできます。
それを普通、私たちは“練習”と呼んでいます。
練習と言うと聞き飽きたものにしかならないけれど、
脳から指へ働きかけることが、練習なのです。
ただ弾いてもダメ。
回数多く弾いてもダメ。
指へ働きかけないと、成果にならなかったり、ヘタになったりしますよ。
いつも先生が言うでしょう?習った通りに練習してねって。
違う弾き方で道筋が作られちゃうと、それはヘタへ向かってしまうのです。
指の形も、動かし方も、音の出し方も、習った通りにやってみて。
習った通りに働きかけてみて。
それが上達への第一歩です♬
2月も中盤。受験シーズン真っ盛りですね。
私自身は、今までに習った先生と言うのが少ない方だと思います。
子どものころから9年間習った先生と、その後ついた音大のS先生に7年間。
でも、受験期の数か月だけ、志望校の教授のレッスンを受けました。
志望校の先生に習うと合否の予想がつきやすく、滑り止め対策もしやすくなります。
S先生は、滑り止めに桐朋の短大を受けたらどうかと提案くださいましたが、
教授は「合格発表を楽しみにしていなさい」とおっしゃったので、桐朋は受けずじまい。
・・・これは、今でも後悔しています。
残念な結果が出てS先生はお怒りになりましたが、教授は電話に出ず。
短期間とはいえ習った先生へ不信感を感じるのはそれはイヤなものでした。
生徒は先生を信頼したいですよね。
私はそれを身をもって痛感したので、生徒への信頼を裏切ることは絶対しないと
指導者になったときに深く思いました。
あの先生は自分にマイナスなことを教えてきたのかと思われるのは
すごく恥ずかしいことだから。
高校も大学も、生徒たちが受験するたびにいい結果であってほしいと願います。
だからふだんのレッスンでは、小さなハードルを乗り越えられるように指導することが
私の仕事と思っています。
みんな!少しずつ乗り越えを覚えていこうね♪