2016.02.05
ピアノを弾くなら、
まず脳内で理解することが大事です。
何の音を?
何の指で?
伸ばす長さは?
スラーで?スタッカートで?
弾く、ということにはこれくらい要求されていますね。
そして、もう少しレベルが上がると、
どんな音色で?
どんなタッチで?
どんな表現で?
どんな気持ちで? と、もっと求められることは増えてきます。
これらのことを、
ひとつずつ楽譜から理解しないと、本当にちゃんとは弾けません。
そのために、
まずはこういったことを脳内で理解することがスタートです。
脳内で正確に理解する。そしてその通りに音を出す=弾けた、ですね。
脳内の理解と言うのは、これは誰でも割とすぐできます。
ここはこう、こう書かれてるからこうする、指の番号はこれね。わかった?
「わかった!」
でもね、ここからが大事。
ピアノと言うのは、
“指がその通りにできて”初めて、“弾けた!”となります。
だから、脳内だけの理解じゃできたことにはならなくて、
脳内で得たものを指を動かし音にできること、が大事です!
指は一度じゃ覚えてくれません。
そりゃ簡単なものなら一度で弾けますよ。
でも、
みんながやっているレベルは毎回少しずつむずかしくなっていってるはず。
ということは、
指が覚えるまでやらないと“できた!”にはならないのです。
指が覚える。体で覚える。
いろんな場面で言われていますよね。
それは何度も繰り返しやることで身についていきます。
一夜漬けはきかないものだから、脳内だけの理解では弾けない。
脳内で理解しそれを指が実行する。
繰り返しやる=練習!
指が覚えるまで、自信がつくまで、練習しましょう♬
大学でやった第2外国語はドイツ語で、もちろん全く覚えていませんが(開き直り)
その数年後、妹もドイツ語をやることになり辞書を送ってあげました。
「新品の辞書、ありがとー!助かったよー!」………えーと、そういうことです。。。
数年前だったか、妹にドイツ語の辞書はあるかと訊いたら、
「ドイツ語?持ってるわけないじゃない。私は英語教師だよ」
あらら、辞書、処分しちゃったのか・・・
ですが、ドイツ語は聞けばそれとわかりますよ。
もう20年以上前、夫の単身赴任先の横浜に行き、駅と直結しているショッピングセンターを歩いていました。
電車がついたらしく、ものすごい人で前に進みません。
そこに聞こえてきたのが男性のバリトン。
朗々と堂々と、ドイツ語で歌う声は響き、みなの目はその男性へ。
ごく普通の日本人男性がドイツ語で歌を歌いながら歩いており、
だれともなく彼の進む道は開けられて、すいすいと人込みを歩き去っていきました。
あの渋滞を順調に歩く術を、彼は知っていたのでしょうね。
今でも覚えている立派なバリトン・・・・誰も信じないけど本当の話です♪