2016.01.15
反抗期と呼ばれる時期に、
練習がイヤだと駄々をこねること、よくあるようです。
個人差はありますが、
小学校半ばから中学生にかけてのころかな?
この時期、子どもは自覚していませんが、
なんとなく機嫌が悪かったり、
なんとなく大人に対して醒めた視線を送ったり、
なんとなく周囲に対して批判的な気持ちになったり、します。
これがいわゆる反抗期。
自立期とも言って、大人への移行の時期で、心身が不安定になるのですね。
これが来たなと思ったら、
大人はあまり干渉せず、距離をちょっととって子どもを尊重するように接し、
刺激しないように、過干渉にせず、不機嫌にはスルーするという対応がよさそうです。
そしてそういう頃、特に努力する対象=ピアノの練習をイヤだと言い始めやすいです。
ですがこれは、
実際に本人がピアノが嫌だと言い張っていたとしても、
本当はそうじゃないケースが圧倒的に多いですね。
機嫌の悪さをピアノに八つ当たりしているといったほうがわかりやすいかも。
こうした心理は誰にでもあって、
ちょっとイヤだなと思うことをことさら大きく言い張りたくなる時期なのです。
この時に私たち大人はうろたえないこと。
あー、来たか、はいはいそうねと言う感じにさりげなく接しながら、
嵐の過ぎるのを待ちます。
反抗期が過ぎた子どもに訊いてみると、
「本当はピアノが嫌なんじゃなかったんだよね。練習が嫌で、それで・・・」
うんうん。練習しなくても弾けるんならいいんだけどね。
「でも、あの時やめなきゃよかったな・・・そしたら今頃色々弾けてたはずなのに・・・」
そうだよね。わかるよ。
いっときの感情で勢いに任せてやめちゃうとそこでピアノが終わっちゃうんだよね。
そして後になってから、
やめなきゃよかった、もうちょっとやってたらよかったなぁって思うんだよね。。。
先生はプロ。
子どもの成長段階をよく知ってます。
でも、お母さんたちにとっては初めてのことだったりするから、それはうろたえますよね。
なので、
前述したように、スルー力を磨いて正面からぶつからないという接し方で
そして、
練習が嫌だとぶつぶつ言われたら、じゃああんまりやらなくてもいいんじゃない?と
さらっと追求しない姿勢で時間経過を待つことが大事。
ここでの接し方いかんで、お子さんの成長方向が変わってきます。
私の妹は高校生の時に、
「なんであの時さっさとやめさせたの?やっていたら今頃色々弾けたのに・・・!」
一度やめたら、再開はなかなか敷居が高いらしいですしね。
私は常々、
「練習は特訓しなくていいよ。さぼりすぎなければそれでいいよ」 と言っています。
これは本心ですよ。
そりゃ、コンクールなど本番を控えているなら真面目な練習をしてくださいね。
でも、
普段からあんまり根を詰めすぎるのってしんどくて疲れますよ。
やりすぎ注意!
特に、私のレッスンでは多すぎる宿題と言うものを出しません。
特訓しなくてもやれそうな量しか指示してませんよ。
何でもやらせすぎは、あとでそのお返しが良くも悪くも来るのです。
先生は、
みんなの今だけじゃなく、数年先を見据えてレッスンしていますよ。
今だけがんばるのじゃなく、ほどほどに、でもちゃんとがんばっていきましょう♬
今世間はSMAPで大賑わいですね。
私は1998年から障碍者施設“あすなろ”で音楽指導をしていますが、
あすなろにはSMAPファンがいっぱいいました。
「あき先生はSMAPで誰が好きですか?」
「SMAPが新曲を出したの知ってますか?」
それはもう行くたびに言われていたのですが、
実は私、SMAPというグループがあることは知ってましたが、それが何人で構成されているのか、知りませんでした。。。
「えー!?うそー!ホントに知らないの!?」
これ、あすなろの職員の先生方やほかのボランティアの皆さんにも、
びっくりした表情で本気で言われましたね。え?そんなにヘン?
もちろん今は知ってますよ。メンバーの名前も言えますし。
でも、あの時全員にあんなにびっくりされた顔は今でも忘れられない記憶。
ご本人たちのためにもファンの皆さんのためにも、
なんとか丸く収まるといいですね、SMAP。