2016.01.12
腑に落ちるとは正しくない言い方ですが、
言いたいことが伝わるかなと思って・・・
何事でもそうでしょうが、
“本当にわかった”ということと、
“なんとなくわかった”は違いますよね。
ピアノでいうと、
“頭じゃわかっているけどそれを実感できない、
もしくは使えない”のは、
本当にわかっていることにはなりません。
たとえば、
まだ小さい生徒さんなら、楽譜の理解や指のことをよくレッスンされるでしょう。
おんぷやリズムを覚えて、その通りに弾けばちゃんと弾けますね。
そして弾く時に、指に気をつけながら弾くのも体得していきます。
これらは、レッスンするうちにだんだん習得されていくけれど、
ふだんの自宅練習でもその通りにやることで、しっかり身についていきます。
これらは習ううえでの基礎だから、これを避けては先がないと言ってもいいくらい。
常に確かな基礎力をつけながら、
進度に応じていろんなことを教わっていくわけですが、
おんぷを読むのも指のことも、
意識せずにやれるようになったらOK,という感じかな?
そしてだんだんレベルが上がって、もっと深い内容を習って行くのですが、
たとえば、
バッハの弾き方、モーツァルトのタッチ、ロマン派の表現、さらに近現代の特徴など
それはそれは興味深い様々なことを知っていきます。
そのころには生徒さんたちはもう幼児じゃないから、
先生に教わることを頭で理解するのは問題なくできるはず。
でも、
それを本当にわかったといえるのか?
知識としてはわかっているけれど、
それを具体的に使ってみて、感じてみて初めて“わかった”になるでしょう。
大きな生徒さんたちは、
「今までわかってたつもりだったけど、本当にわかった気がする・・・!」と
かならず一度は思ったことがあるはず。
その時がいわゆる腑に落ちたというときですね。
でも、せっかく習ってきたのに今頃すみません、と言う必要はないですよ。
何でもそうなんですが、時期っていうのがあるんですよ。
理解する時期、腑に落ちる時期。
それはもちろん一度で腑に落ちれば理想だけど、
いつか必ず本当にわかったという日が来ます。
だから先生は、いつもみんなに働きかけ続けますよ♬
この数年ですが、今頃の季節になって「音大受験のピアノを見ていただけますか」という
生徒さんがちらほら・・・なんで今頃になって?
今まで習っていたけれど、受験が迫ってきてちょっと心配になってと言うケース。
ピアノが主科のこともあれば副科のこともあるけれど、副科が圧倒的に多いです。
主科じゃないとついおろそかになってしまうのでしょうが、
副科であっても審査・受験なら経験のある先生につかないと。
副科の受験生のピアノは、曲も短めで量も少ないけれど、
タッチ、音の出し方からやり直しと言うこともあり・・・あと2か月弱?!それは大変だ・・・
私は音大受験なら絶対合格が信条。その子の人生がかかっているし。
それこそ、合格ラインにくるまで何度でもレッスンしますね。
合格ラインまで行かない状態で受験するなんてとんでもないこと。
そこまでかなり引っ張り上げますが、いつも思う・・・なんでもっと早く来ない?
実技試験がある人は、十分早く準備すべきですよ。
ピアノは一夜漬けが効きません。一度できたからOK,ということでもありません。
受験を考えているなら、信頼できる先生について、しっかり準備したほうがいいですよ♪