2016.01.10
基礎を学ぶことは、
上達において欠かせません。
基礎がしっかりしてないと、
学年が上がるにつれて弾けなくなってしまったり、
練習しても効果が出なかったりします。
お子さんは将来のある身。
基礎をしっかり学んでおくことで、
限界にぶち当たらずに伸びていけますよ。
ということで、テキストが進んでソナチネ・ソナタを過ぎたころから、
あなたに合ったレパートリーを広げていくレッスンになっていきます。
小学校高学年から中学生以上になると、好みもはっきりしてきますよね。
中2のひろ君、
古典はモーツァルトを、ロマンはショパン、近現代はドビュッシーと、
順調に自分の世界を展開しています。
そのうえクラシック以外にも造詣が深く、いろんな曲を見つけては私に教えてくれます。
それがきっかけで、発表会のボカロ演奏になったのですが、
あれ、男子の憧れですよねー。
おしゃれな曲をさらっとかっこよく弾いちゃうひろ君。
演奏を聴いたおじさまたちの憧れにもなりました。
聞けば、学校の文化祭でも友達のリコーダーと組んで演奏したとか。
なんでそれを先生に言わない?・・・聴きに行きたかったよー!
ですが、
弾きたい曲を弾けるようになる、ピアノで遊ぶことができるのは、
ピアノを“使いこなして”いるからこそ。
楽器を自由に弾けると自分なりのアレンジもきくし、
遊びの範疇でかなりの曲を弾くことができます。
よく「ピアノを楽しく弾きましょう」と言われますが、
ピアノを使いこなせないとそれはむずかしいですよね。
もちろん、基礎を学んでいるときは
“がんばったらできた!うれしい!”という楽しさを感じているわけですが、
それも、のちにピアノを使いこなせるための準備です。
みんな、ピアノを使いこなせるようにね!
そしたらもっと楽しくピアノで遊べますよ♬
今、私の生徒さんで男子は10人!そのうちお二人はおとなの方です。
男の子のピアノ人口が増えてうれしいですねぇ。
そういえば先日の新春コンサートで音大4年生は3人とも男子でした。
その中のひとり、しゅん君は音大受験のために中3から私のレッスンに来ていましたが、
男子の特徴ですかね?シンプルに徹底してやる、ということのできる子で、
ひたむきで気持ちのいいピアノを弾いていました。彼も今年で音大卒業かぁ・・・早い。。。
もうおとなになってるゆー君は、小1から高校生までレッスンに来ていました。
温和なゆー君、実は野球少年。高校野球では県大会決勝まで進んでたっけ。
ピアノも上手なのに、練習熱心というより、好きだから弾いてるという感じで、
でもその演奏は好感が持てて、表現力がとてもよかった!
だけど、「ぼく、ピアノを弾けるってことは誰にも内緒なんです。はずかしくて・・・」
___どうです?これ。かわいいですよねー。
・・・と、たった今、「題名のない音楽会」で葉加瀬太郎氏と五嶋龍氏が共演!
これは傑出した演奏でしたね。新春にふさわしいレベルの情熱大陸。
龍君はその実年齢とは不釣り合いの器と実力のある若者で、
この番組の佐渡裕氏(この方も本当に敬愛する指揮者)の後任にふさわしいヴァイオリニスト。
有名な葉加瀬太郎氏は、テレビでこんなに真剣に演奏したことがないくらい、
本気で魂を託した音を出していました。
龍君と共演すれば、それは本気を引きだされてしまいますよね。
お二方ともさすが・・・!
楽器は違っても、いい演奏には心を奪われます。
音楽の世界にいてよかったと思えるステージと言うのは、
実際になかなかお目にかかれませんが、
今日はいいステージを聴けて本当によかったです♪