2010.08.21
“エリーゼのために症候群”___私がつくった言葉です。それってなあに?
『耳が知っている曲をスラスラ弾けたら、
もうそれだけで‘できた!’ような気がすること』
これを“エリーゼのために症候群”とよんで、
うっかり落とし穴におちないようにね、と教えています。
難易度にかかわらず、有名な曲を弾けるようになったら、それは「嬉しい!」ですよね。
でも、ここがポイント。
スラスラ弾くのは楽しいけれど、それだけでは“弾いただけ”___
“いい演奏”とはいえないのです。
ショパンを弾いている生徒がいます。
もちろん聞き覚えのある曲なので、譜読みを終えて楽しそうに弾いていました。
「楽譜のスラーは細かくなってるね。だから、ぜんぶつないでしまわないように」
「よくみると、クレッシェンドはここから。なので、まだ大きくしないでね」
「ここは弾きかたが2通り考えられる。どっちが好き?」
こうして、見逃していた楽譜を読み込んだり、フレーズの変化を工夫したり・・・
レッスンにくるたび、‘素人っぽさ’がぬけていき、ショパンがどんどん磨かれていきます。
耳が知ってる曲は、譜読みしただけで「できあがり!」な気分がしてしまいます。
でも“いい演奏”には、やらなきゃならないことがたくさんあります。
弾き流さずに、新たな手ごたえや楽しさを、レッスンで学んでいきましょうね♪