2015.12.29
上達している人たちは
すんなりと先生の話を聞いていますね。
練習のやり方も、直すところも、弾き方も。
すなおであることが一番のプラスです。
餅は餅屋。
ピアノをうまくなるためにレッスンに来ているんだから、
その先生に習った通りにやってみることです。
でもその通りに練習してもなんだかうまくない・・・なら
それは客観的に考えたほうがいいかもしれないけれど、
そこまでとんでもない指導は、あんまりないと思いますよ。
もちろん、
音大入試やコンクールなど、目的がはっきりしている場合なら、
指導如何でその差は大きくでてしまうので先生選びは慎重に。
さて、
コンクールに出場する場合、課題曲選びから色々頭を悩ませますが、
先生の意見はよく聞いたほうがいいですよ。
生徒さん側は、好きな曲弾きたい曲を選びがち。
もちろんそれは大事だけれど、
先生の選び方は、それだけじゃない。
生徒の苦手を避けた選曲をしたり、学びになるものを選んだり、
それはいろいろありますね。
この子のこの指で、審査を通るレベルに仕上げられるかどうか?
それを考えながら曲選びをしています。
合わない曲を選ぶのは賭けになってしまいます。
これをきっかけにひとつ上へあがるかもしれない。
でも、未消化で本番になってしまうかもしれない。
そうならないように、なるべくいい仕上がりを求めて練習させたいですね。
コンクールに出場するにあたって大事なのは、
結果よりその途中経過。ちゃんと努力できるかどうか、です。
いい練習を積めるならいい結果が出やすい。
そうでなかったらそれなりに、です。
そのすべては、あなたにかかっているのです。
先生に習ったことをやれるかどうか。
言われた練習を無理なくやれるかどうか。
そして、
レッスンを丁寧に身に着けて実力を養成していけるかどうか。
先生は入賞するのに必要なことを教えていますよ。
でも、
いくらレッスンに来てもそれをやってこないなら、ムダになっちゃう。
入賞だけが目的じゃないけれど、できたらいい結果を出して喜びたいですよね。
そのために、習ったことを素直にやってみて!
そしてコンクールに振り回されず、
コンクールをうまく使って、実力養成のチャンスにしましょう。
本当にそれだけですよ♬
冬休みになり、大学生のしーちゃんがレッスンにやってきました。
譜読みは全部できた?じゃあ今日は内容を詳しくやってみましょう。
と、最初の数ページをレッスンしていきます。
そこは、ここのスラーを見逃さないこと。
こっちはpだけど、こっちではppだね。
そこではrit.したくてもがまんして。
u,c,を使いたいかな?でも指でできたほうが絶対いいいからね・・・
レッスンが終わったしーちゃん、
「実は、よしもうできた!と思ってレッスンに来たんですよー。
でもレッスンしてたらこんなに色々あって・・・何にも知らなかったんだなぁ。
深いですねー!」
そうなの?
それは“エリーゼのために症候群”っていうのよ。え?これは私が命名したんだけどね。
有名な曲を練習すると、知っている曲だから譜読みが終わった段階で仕上がった気がする。
でも実はそうじゃないのよね。
そこからが本番と言う感じで、結構大変かも。
譜読みしただけなら、ただ単に弾いているだけだから、それで仕上がりと思うのはすごく危険なのよね。
エリーゼのためにも、子犬のワルツでもそう。
有名な曲はそれだけで弾けてる気がしちゃうけど、その分仕上げがむずかしいよね。
「ですよねー!もっとがんばりますねー!」
手ごたえを感じてしーちゃんの新境地が開けたかな?
先生も楽しみですよ♪