2015.12.26
さて、
レッスン歴2年でソナチネを弾き始め、
コンクールでも初回から入賞している
りーちゃんとかーちゃん(小4)
このふたりには共通した特徴があります。
それは、
“直されたところをピンポイントで直してくる”というところ。
レッスンでは、いろんなミスを指摘されますよね。
おんぷ、指の番号、スラー、スタッカート、休符、リズム・・・
まずこれらを正しく弾かないといけません。
誰でも間違いはあります。でも、まちがったら直せばいいの。
レッスンでまちがったところに先生が印をつけます。
ここはミじゃなくて・・・何かな?・・・うん、ソだね。
2の指だとこの辺りで弾けなくなっちゃうから、3指で弾くの。やってみようか。
ここは、スラーがここまでだから…こうやって弾くことになるね。いい?・・・・
こんな風に、直したところを一緒にやり直します。
わかった?じゃ、来週までに、それを直して慣れてきてね。
ここまで、
どの生徒さんも同じように指導しますが、ちがってくるのはここから!
そう。
きっちり直してくる人と、そうでない人に分かれるのです。
直すのを忘れると、レッスンで再び指摘されて先へはなかなか進みません。
これ、けっこう多いです。
ピアノってなんとなく弾いちゃうから、ついそうなっちゃうんですよね。
でも。
リーちゃんとかーちゃんは、それが初めのころからほとんどなかった!
それこそピンポイントで、注意されたところをきっちり直してくる!
同じところを指摘されないので、すんなり次へ進んでいけるのです。
もちろんこの二人だけじゃありません。
どんどん進む生徒さんたちはみんな、同じところを繰り返し注意されないのです。
私はいつも、
特訓しなくてもいいけどサボりすぎはダメねと言っています。
そして、1週間でごく普通の練習でできそうな分だけを教えています。
多すぎることを教えるのは指導が悪い。消化できずにムダになるだけです。
消化できそうな分だけを教えていますから、まずは印をつけられたところ、
“注意されたところを直す練習をする”が大事です。
なんとなく弾いてても上手にはなりませんよ!
ひとつずつ、注意されたところを直す。
これだけでも確実に上手になっていきますよ♬
私が15歳からついていた先生は、いわゆる“ダメ出しタイプ”の先生でした。
生徒が弾く。先生が悪いところを指摘する。生徒がそれを直していく。
このパターンです。
私はこの先生のレッスンしか知らないと言っても過言ではないので、ずっとそういうものだと思っていたのですが、
大学に入って友人たちの話を聞いてびっくり。
どの先生も「ここはこう弾く。ここでこうする。そしてここでゆっくりして・・・」と
演奏の仕上がりを教えていくんですね。えー!?答えを教わってるの!?
じゃあ、この曲はどう弾くか?というのは先生が教えてくれるの?
「もちろんそうだよ。あきちゃんの先生はちがうの?」
ちがうよ・・・ヘタなところを注意されて、あとは自分で練習していくのよ・・・
どちらがいいか悪いかと言うことではなくて、ほかの先生を知らなかったからびっくり。
じゃあ、悩まなくても困らなくてもいいの?
「悩むってことはあんまり・・・でも教わったように弾けないと怒られるよ」
あ、そう。。。。
習う先生によってこんなに違うんなら、私は試験で不利だと思いました。
答えを探すのに四苦八苦してるのに、みんなはそれを教わっているなんて・・・
ですが。
だからと言って、ほかのみんなより私の順位が下なわけじゃない。なんで?
なんでかはともかく、私はそれまでのスタイルでよかったと思うようになりました。
自分で曲を知り、誰かのコピーじゃなく、自分の演奏を作っていくという姿勢を
いつの間にか身に着けていたと思うからです。
いつ何時、不利と思えることが武器に変わるかわかりませんね♪