2015.12.23
「うまい人は何が違うの?」
何が違うか、それはいろいろあるけれど、
うまくなっている生徒さんたちの様子を
ご紹介していきましょう。
まずはレッスンを始めたばかりのとき。
私のレッスンは、
基礎を固めながら合理的に進んでいけるようにというのが信条。
“読符・読譜”と“指”がその柱ですが、
それを体得しながら練習する生徒さんは、とにかく進みがいいですね。
たとえばレッスン歴1年のれん君とゆーちゃん、どちらも年長さんですが、
おんぷを読めるようにしながら、指の形に気を付けながら、
先生に習ったことを1週間でほぼクリアしてきています。
レッスンでは、次の曲をざっくり解説してからお帰ししていますが、
その注意と練習のポイントをしっかり押さえているようで、
かなりトントンと進んできて2冊の本を終えました。
まだ指が小さいから、ムリさせないように選曲しながら
来月からブルクミュラーレベルに進みます。すごく順調!
これだけ進んでいるなら、コンクールもうまく使うともっとよくなるよ。
ソルフェージュは上達するうえでなかなか大事なポイントですが、
それもレッスンの中に取り入れて、ムダなく合理的に指導します。
なので、
その指導通りの練習をさぼらなければ、1年でこれだけ弾けるようになるのです。
どちらの生徒さんも、練習しても20分程度でしょう。
でも、レッスンでやった通りにやる!が大事なんですね。
習い始めのお子さんたちには、
なるべく早く、曲らしい曲が弾けるようになってほしいですよね。
メロディーを理解して、左手で伴奏をつけて、曲として成立するようにしてあげたい。
そこまでできるようになると、ピアノを弾くのが楽しくなります。
そういえば、1年生のゆーちゃん、
レッスンしてまだ2か月なのに、両手がすごーくうまくいってどんどん弾けています。
これには先生もびっくりするほど、初心者とは思えぬ進みっぷり。
もしかしたら最短記録でこの本が終わっちゃうかも、とさえ思うほど。
ではこのゆーちゃんは何が違うのか?といえば、
教える内容はみんなと全く同じ。
でも、習ったことをその通りに、そのままやってきている。それだけ!
1年前のれん君ゆーちゃんも、そういえば同じように進んでたなぁ・・・
___というふうに、早く進んでいる生徒さんたちは、
先生に習ったことをシンプルにやってくる!本当にそれだけ!
そして意外な共通点は、お母さんたちにピアノ経験がない、
もしくは習ってたことすら忘れるというレベルであること(失礼!)
ですので、どうもこれは、
お子さんたちが習ったことをそのまま練習しているだけと言ってよさそうですよ。
とくに、れん君は理系的な思考回路のようで、
習ったことをちゃんと使いこなしているのが立派!
男の子はこういうところがありますよね。
そして、
毎日1段ずつ練習するといいよと先生に言われたことを、ちゃんと実行している様子。
「でも、それ以上はやらなくていいと思っているようで・・・」とはお母さん。
それでいいんですよー。やりすぎなくても全然いいの。
宿題に出されたことだけ練習してくれれば、
4年生のりーちゃんかーちゃんのようになりますよ!
それについてはまた次回に♬
ピアノのレッスンも徐々に冬休みに入ってきています。
時間的余裕ができて私も少しゆったり気分ではあるけれど、
レッスンしないのはちょっとさびしい気もする・・・だけど、ここで充電する必要もあるし。
最近、みんなとても前向きと言うか健やかな頑張りがあるというのか、
コンクールを目指したり、新しい曲に挑戦したりと、
充実したレッスンが多くてとっても嬉しい!
私はいつも、その生徒のレベルの1歩先を提示していきます。
そこまでできたの?じゃあ今度はここまでできるといいね、という具合に。
どのレベルであっても、さらに上のラインがあります。
それを常に目指しながら、その子の指に合わせてムリをかけないように進めていく。
指導が生きて成果が感じられると、それはそれは嬉しくて疲れも消えますよ。
教えがいがあるというのは、この仕事をしている醍醐味でもあります。
「あの頃はピアノの先生が少なくてとりあえず娘を習わせていましたけど、
今思っても、生徒をうまくしようという気持ちの感じられない先生でしたね」
これはあるおばあちゃまが言った言葉。。。
私は生徒たちに後悔させないように指導したいと常々思っています♪