2015.11.30
みなさんはどんな曲が好きですか?
綺麗な曲、激しい曲、悲しい曲・・・
色んな曲がたくさんありますね。
その昔、‘速くて強い音でバンバン弾く’と
上手に見えるという時代がありました。
今でもその名残が感じられることがありますが、
もちろんそれは全くの誤り。
音楽、ピアノは、
その曲想を理解しふさわしいテンポと音色で奏でるものです。
速く強い音で弾くことを目指してはいけません。
もちろん、
テンポが速く激しい曲を、優しくゆったり弾いてはいけませんよ。
その曲の性格をちゃんととらえて表現する。これが基本です。
今年の夏、あるコンクールの本選会で、
高校生以下のコースでの上位は、ゆったりしたテンポの作品が占めました。
私はコース出場者の半分近くを聴いたのですが、
上位何人かのその音楽的で表現豊かな仕上がりといい音色、
心情がしっかり伝わる演奏は、それはそれはいい内容でした。
私が審査をしても、同じ結果になったと思います。
どの演奏も、聴く者の心のドアをノックするものでした。
いい演奏ってどんなのかなぁ・・・?
それはね。
曲の性格をよく理解しましょう。
どんな曲なのか、感じようと、読み取ろうと、感覚に注視してください。
そしてそのフレーズを、どんなふうに喋らせ、歌わせるか、考えましょう。
いい音色で、耳にぶつからない弾き方で奏でましょう。
速くて強い音で迫力があるのがいいと思ってはダメですよー♬