2015.11.10
レッスンを始めたころは
教えることがいっぱいあります。
おんぷを読んで、いい指で弾いて、
リズムが増え、音の数が多くなって、
指使いも多様になって、ヘ音記号も出てきて・・・
次々と新しいことが出てきます。
「ピアノが上手になりたい!」なら、
まず基礎をしっかり固めていくのが肝心です。
楽譜が読めないと進めないし、いい指じゃないといい音は出せないし。
そうそう、
ある程度弾けるようにするには、新しい曲をどんどんやることが大事ですよ。
今まで引き継いだ生徒さんの中に、
発表会やコンクールで難しい曲を弾いてきたので、
それで1年間に2~3曲しかやって来なかったというケースがありました。
こういう場合、たいがいは譜読みがしにくくなりますね。
子どものころに新しい曲を進めたほうがいいというのは、次々進めないと、
譜読みができない、遅い、ということになってしまうからです。
私としては、
難しい曲になったら1曲をじっくり、というのがいいと思いますよ。
でも、成長中の子どもさんは譜読みができるためにも先へ進めたほうがいい。
年齢に応じてレベルアップするためには、
背伸びした難しい曲を何か月もかけてやるのでなく、
順を踏んで進めていき、精神年齢に応じた作品を弾けるように育てていくことが
その子のピアノ人生には有益になると思いますよ。
ムリに弾かせて苦しい思いをさせたり、手に負担をかけたり、
それはしなくていい苦労です。
だからこそ、
ソナチネ・ソナタレベルまでは、先へ進んだほうがいいですよ。
伸びる時期と言うのが子どもにはあります。
そういう時期をムダにせず、うまく成長させていくように、
まずは基礎をしっかりと。
そして、その子の進度のちょうどいいレベルで表現を感じて、
いい仕上がりになるように導いていきましょう♬
発表会を終えて、中高大学生たちが次々と曲を決めて練習するようになりました。
この子たちのレベルに来たら、新しい曲に追われるのでなく、
1曲をじっくり掘り下げていくレッスンです。
譜読みしたところから内容を分析していきますが、
演奏するうえでイメージってとても大事。特に第一印象はとても大事。
譜読みしているときって、大変だけど新鮮ですよね。
そういうときに感じたことを忘れないで。
弾いているうちに、曲への新鮮さは失われがち。
そうなる前に、何かを感じたらそれを忘れないこと。
その感じたことは、最後まであなたの演奏の軸になりますよ。
楽譜に書き込んでもいいから、感じた何かを大切にして。そこから離れないで。
きっと後になって、その感覚があなたの助けになりますよ♪