2015.09.04
ピアノを弾く時、
みんな何気なく音を出します。
その“なにげなく”が良いものであれば
いいのですね。
いい指で、いい弾き方で、いい音を出して・・・
最初からいい状態で音を出すことはあんまりなくて、
多少手直ししながら練習を進めていきます。
そうするうちに、
だんだんと普通にいい弾き方・音で弾くようになっていきます。
初めは力加減がコントロールできなかった小さなお子さんでも、
これはいい音、これはよくない音だねと聴き比べさせていくうちに、
ちょうどいい音で弾くようになっていきます。
私はお子さんたちをレッスンするとき、左脳も動くように導いていきますが
脳だけじゃなく身体で覚えることも大事です。
それは音への感覚、表現への感覚のほかに音感やリズム感、
指を動かすという感覚も、幼いうちから磨かれていきます。
どこまでがこうで、ここからがこれで、と言えるものではないですが、
見えない力をつけておくと後々の成長が楽になりますよ。
楽譜をちゃんと見るということも音を読むということも学習の領分ですが、
表現や音色に関することは、学習というより“感覚”のもの。
言葉では説明しきれないものは現場のレッスンで身に付けて行きますが、
どれもが欠かせないもので、子どもの能力を伸ばすには大事な要素。
自分自身がよい方向へ向かって努力していくという姿勢を学ぶことがポイントですね。
子どもは、いいこととよくないことの区別はむずかしい。
それをだんだんと育てていくことが私たちおとなの役目。
みんながゆっくり少しずつ、いい方向を見て歩いていけますように♬