2015.08.28
さて、
レッスンするにあたって私の最初の目標は、
おんぷが読めることといい指を作っていくこと。
このふたつは、
ピアノを弾くにあたっての基礎といえるもの。
楽譜の理解ができないとすぐ限界が来てしまうし、
指の形がよくないと、
それが音に表れてしまうしレベルが上がらない。
そして、
このふたつは最初から意識を作っていかないと
なかなか途中から修正がむずかしいんですよね。
ですが、
かといって小さな子供にあんまり強く求めても、
いい結果にはなりにくい。
読めるように、いい指で弾くようにと、つねに働きかけ、働きかけ・・・です。
また、
最初のころから“音色”や“音の出し方”も体得させたいですね。
いい音で、いい弾き方で、というのはもっぱら感覚的なことだけど
これができていないと、いくら練習してもいいピアノにはならないのです。
子どものころは、習っていれば弾けるようにはなるでしょうが、
いい音でいい演奏を、となると、意識的な感覚が必要。
コンクールで入賞するなら、この感覚が絶対大事ですよ。
コンクールじゃなくても質の良さは感覚から生まれてくるものですし、
やっぱり最初が肝心、でもあり・・・
さて、
指の形を守りながら弾こうとする様子を見ていると、
小さな子どもさんでも、脳が意識する気配がはっきり感じられます。
脳から命令して、指をこんな形にして・・・というのは、
意識が働いてないとできないことだし、脳が動かないとできないこと。
子どもには特に、脳や意識を動かせることが大事!
それは、簡単に言えば集中ということなのでしょうが、
心や意識をこっちに向けるという作業は、やらなければ意外にできないものですよ。
できるようになっていくように、自分で働きかけ、ちょっとずつがんばって・・・
こんなふうに脳の下地を作っていきますので、おうちの方はムリ・ムラのないように、
励まし褒めて育ててくださいね♬
夏休みで帰省中の娘、毎日世界陸上を録画しながら食い入るように見ています。
彼女は短距離やハードルをやっていましたが、靱帯断裂の経験があり・・・
今では陸上観戦が至上の喜びかのよう。
100・200m選手ボルトのファンで、祈りながら彼の優勝を見守っています。
「ボルト・・・勝たせてあげたい・・・!脚が痛くないといいんだけど・・・」
けがでもしてるの?
「ちょっと故障があるらしいんだけど、あの人はそれを絶対言わないの。
それが健気で泣けてくるよねー」・・・本気で心配しています。
「リオのオリンピックを最後のレースにするつもりらしいんだけど、リオはさすがに遠いよねぇ・・・」
え?ボルトの走りを見に行くつもりだったの?!
「そりゃあ生で観たいよー。あーあの人いい人だし、負けるところは見たくない―!」・・・すごい入れ込みようです。
でも、こんなに好きなものがあっていいですよねぇ。
ボルトが無事に100mも200mも金メダル取ったら、泣かんばかりの感激ぶり。
ボルトってジャマイカの人なんだねーと何気なく言ったら、
本気でびっくりした顔で私を見て、
「今まで知らなかったの?!信じられない!」
・・・特別興味がなければそんなもんですよねぇ。。。