2015.06.24
よく使ったものは身に付きます。
ふるまい方でもそうだし、
言葉でもそうだし、
なんでもそう言えますね。
身に付くというのを、記憶する・覚えるという風に
言うこともできます。
ピアノでは、
脳で理解して覚えることと、体(指)で覚えることの、両方が必要。
この、
“覚える・記憶する”ですが、
まずは記録として正しいことをちゃんと覚えること。
うろ覚えじゃだめだし、あやふやでもだめだし、正確なものじゃないとだめ。
まちがって覚えたり身に着けてしまうと、それはムダになってしまうから注意!
また、
“覚えたものを覚えておくこと”が重要!
今風に言うなら、保存、でしょうか。
消えたり、どっかに紛れたり、別のものに置き換えられないようにしなくてはね。
そして、
覚えたことを“思い出せる”こと、再生できることで完了です。
なんでレッスンて1週間に一度なの?と思った
ことがありましたが、
習ったことを1週間かけて身に着けるため、覚えるため、と言えるかな?
レッスンで習うことは、その場ですぐできないことも多いです。
習ったことにだいたいの理解を持たせて、
あとは指が慣れるまで自習してきてねと言う感じでしょうか。
なので、
まちがったことをするとそれはムダな練習・努力になり、
習った通りのことが次回までにできるようになっていればどんどん進んでいくのです。
脳で理解することって、実はそんなに難しくない。
でも、
その理解通りに音に変換するのはむずかしい・・・
指(体)で覚えるということは、できちゃえば簡単だけど、
できるまではなかなか難しいのです。
また、
感覚的なことも同じくらいむずかしい・・・
いいものと、そうでないものの区別は、
目に見えないものだけに、判定がむずかしいのです。
なので、
常にレッスンでいわれていることを体得しようと意識し、
同時にいい感覚を養っていくことが大切になります。
言われ慣れてしまって新鮮味がないでしょうけど、
上達するに秘訣はあんまりなくて、
ごく当たり前のこと、いつも言われているようなことに、
上達のカギは隠されていますよ♬
コンクールに携わっているといろんな話が入ってきます。
これは私見ですが、ネット上の情報は必ずしも正しいことばかりじゃないですよ。
動画演奏が手軽に入手できますが、それが見本とは限らない。
楽譜印刷上のミスってあんまりないけれど、演奏のそれはないとは言い切れない。
動画を出しているほうは、間違っているとかよくないものだと思っていないはず。
でも、それをお手本にして審査を通らないこともいっぱいあります。
音楽=表現は自分で創っていくもので、どんなピアニストのCDでも参考にするだけでいいのです。
誰かのまねじゃなく、自分のピアノを弾いていくこと。
自分でいいと思える演奏を創っていきましょうね♪